「戦闘」か「戦争」か。
「戦う」か「回避」か。
今の時代に即した良い物語だと思った。
これを観て、もしくは原作を読んで
みんな一考した方がいい。
「守るための戦闘」は有りか無しか。
「守るための武装」は有か無しか。
憲法という問題よりも
「日本」という自国をどう考えるか。
平和ボケした現代人の「護る」方法とは。
西島さん演じる艦長・秋津と
佐々木さん演じる副長・新波の対比。
どちらも、「護りたい」ものは同じ。
だけど、糸口は違う。
そんな戦闘態勢の中で
2社のみ取材記者が入り込んでいた。
その記者が掟を破り、ネットで情報を流してしまう。
国民は混乱する。
この常識はずれな行動・・・・・
しかし、それを逆手に取った艦長。
意としてか、結果好転する。
情報戦略・・・・・
現実では国連が本当に動いてくれるだろうか。
一時話題になった佐藤浩市さんの発言。
原作を読んでいないから言い切ることはできないが
彼は非常に素直な総理大臣を演じていたと思う。
特に「腹を下した」とかそういうイメージはない。
ただ、狭間に立たされ苦悩する姿を醸し出していた。
しかしながら、「戦争」には反対
「護るための戦闘」という位置づけで
苦し紛れに「防衛出動」を発令。
外務大臣の浅はかな感じ
総理を支える官房長官、防衛大臣
色々な目線が交錯する。
そんな中、度々現れる
コンビニのシーン。
クリスマスイブを前にしたコンビニで
中井貴一さん演じる店長が平和の中でイブのための準備をする。
掟違反の映像が国民を混乱に招き
コンビニはパニックになる。
そんな中でも一人中井さんだけは
クリスマスイブを楽しみにしているであろう客のことを考えていた。
この中井さんのキャラクターが平和ボケを象徴しているようだった。
がしかし、その中井さんたちの生活を
自衛隊が護り、政府が奔走し
国連を巻き込んで事態は収まる。
「巻き込んで」ではないか。
「事態を重く見た」かな。
オレの頭の中は正直カオスだった。
誰しもno more warsなのは間違いない。
だが「戦闘」が「戦争」に発展するのはいとも簡単なことだということ。
「武装」は悪だけではなく「防衛」にもなるということ。
何はともあれ、「自衛隊」という組織は
「日本」「国民」の生活を護っているということ。
彼らの日ごろの訓練が「日本」を本当の意味で救う。
最後には感謝の気持ちしかなかった。
余談だが、「護衛艦 いそかぜ」の艦長
山内さん演じる浮船の本気モードの時に出る
関西弁がちょっとツボにはまった。
「発射」=「いてもぉ~たれ」
緊迫した中でのこの言葉は
客観的に、物語を観ているオレには
なんというか、一息といった感じ。
『永遠の0』以来の戦闘もの。
悲しいとか、哀れとかそういった感情ではなく
ただ、何故か目頭が熱くなった。
no more wars
さて、今日の運勢。
ただ知識のみを唯一と思うが、義理が身を助けるを忘れがちかな
オレには知識はない。
義理人情で生きている。
頭で考えるよりも、体で感じる。
オレの頭は考えたって、堂々巡りになる。
だったら、気の向くまま、感じたままに行動する。
もちろん、幾たびも失敗している。
だけど、後悔はない。
楽天主義なもんで。