daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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民族共生象徴空間 ウポポイ

2024-08-27 | 北海道を学ぶ

ウポポイが出来てもう4年も経つのですね、アイヌ民族の歴史や生活を広く紹介するのは良い事だけど、過去に和人が行った事の反省には触れずきてる気がして、今まで行った事が無かったのだけど、見もしないで勝手な想像するのは違うか?と。

そう思っていた所に、札幌市のサッポロ ピリカコタンとセットで周遊バスツアーがあると知り、無事キャンセル待ちの抽選にも当ったので先日行って来ました。

ウポポイの前身は白老町にあったポロトコタンで、ウポポイに移行のため2018年に休館。

これはアイヌ語で "大きな湖にある集落" という意味だそうで、昔からあった白老アイヌの人々の集落を昭和40年代にポロト湖湖畔に移し、資料館や野外博物館を整備したもので、私が行ったのはもう10年も前の事ですが。

入るとすぐに見えたコタンコルクルの像。案内には「和人入植の遥か前より白老コタンの礎を築いた先駆者の偉業を偲び、これを永久に讃えるため建立した」とあり、右手のイナウ(御幣)「この地がますます発展し、この地を訪れてくれる多くの方の安全と幸せを祈ってます」ともありました。

FRP製ですが高さは奈良の大仏と同じ16mあり、耐用年数の問題で撤去されたのでしょうが、これは残念でした。これからは誰が安全と平和を祈ってくれるのか…

湖に沿って奥にある テエタ カネ アン コタン(伝統的コタン)は、耐震性の事があるのでしょうが、異常に天井が高く、広さも一般的なチセに比べ5~6倍の広さがありそうなのは、多くの人に見てもらうため仕方が無いのでしょうけれど。

天井からは鮭が下がっています、神が民のため天から使わされた特別な魚カムイチェプ。

念のため伺うとやはり町で買って来たシャケですと。私など思いもしない色々な規制があるのでしょうが、こうした場所で使う物など、民族の先住権を認める事も必要なのでは?どうか浦幌の人達の願いが届きます様に。⇒ https://globe.asahi.com/article/14896183

チセの横には小さな畑(トイ)があり、アワやヒエ、イナキビなどが植わっていて(それぞれムンチロ、ピヤパ、メンクと呼ぶそう) 横には穀物収蔵庫。ネズミ対策はさぞ困ったでしょうね? それもありネズミ敵のフクロウは、コタンコロカムイ(里の神)なのかも知れません。

 

さてお昼も過ぎたのでカフェ リムセで昼食。バスで来る最大のメリットは酒が飲める事!と言う訳で食前酒は、アイヌ民族のヒエのお酒「カムイトノト」を。(造っているのは小樽の田中酒造)

ランチはチェオハウ(昆布出汁でとった鮭と根菜類のスープ)セットで、イナキビご飯やイタドリのお茶が付いてきました。シンプルな塩味だけど美味しい、これって三平汁の元祖かも知れないな?などと思いながら、体が綺麗になりそうなご飯に大満足。

高速で事故があって到着が一時間半も遅れ、見たかったプログラムが見られなかったりの小さなイライラもどこかに飛んでいって、お腹さえ満たしておけば機嫌の良い、扱いやすい私でした。で、札幌のピリカコタンの話はまた後日に。