daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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花嫁/藤沢ミエと猪俣猛

2024-10-17 | 音楽つれづれ

先日ジャズドラマーの猪俣猛さんが亡くなられたそうです。88歳とは言え元気に活躍されていた様子で、70年以上に渡るという音楽家人生に敬意を表するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

ジャズがわからなかった昔(今もですが)、外売り半額のワゴンにタクト・レコードから出ていた「猪俣猛とウェスト・ライナーズ」のLPを見かけ、安いのとジャズを勉強してみなくては…みたいな気持ちで買った事がありました。今はもう無くなった狸小路の店で。

確か20歳を少し過ぎた頃でしたが、音楽感性は子供だった私には高尚すぎ、早い時期に手放したのですが、訃報の後で気になってネットを調べたところ、三万円近くの値が付いているようで、えっ!手放さなきゃ良かった… 今更ですが。

そんな猪俣さんに久し振りに出会ったのが、はしだのりひことクライマックスのヒット曲「花嫁」。バックが豪勢で猪俣猛(Dr)、杉本喜代志(EG)、原田忠幸(BSa)、といったジャズメンに、鈴木淳(EB)、石川鷹彦(AG)といったメンバーでした。

親の反対を押し切って、ひとり、丘に咲いてた野菊の花束を鞄に詰め、夜汽車に乗った。北山修の詩が良いです。駆け落ちの名曲と言うとちあきなおみの「矢切の渡し」が思い浮かぶけれど、こちらは自分と未来を信じて踏み出した明るい駆け落ちと言う気がして。

少し走り加減の猪俣さんのドラムが、その高揚感をより高めてくれ、幾つか録ったであろうテイクから、敢えてこれを選んだディレクターのセンスにも感心します。

何よりヴォーカルが良い。その藤沢ミエさんは京都のフォーク界で活躍していたのかな?そのあたりは詳しくは無いのですが、伸びやかなアルトはこの曲にピッタリと言う感じ。この曲のヒットでNHKの紅白歌合戦にも出場したそうです。

その時の映像がネットに投稿されていて、レコードのジャケットの彼女は少しボヤッとしていますが、ステージの彼女はとても魅力的で、白いミニのワンピースが眩しく、あの時代が懐かしく甦ってきます。⇒  https://www.youtube.com/watch?v=ZQYgp6_wzgI 

ただ、当初は放送映像そのまま?と思われる全身が映った画像が、現在は一部編集され、更に上半身のみにカットされています。きっと何かあったのでしょうね?残念ですが。

そして2枚目の「二人だけの旅」も目出度くヒット。これはヴェルベッツの「夢のお月様」に似た曲でしたが、これも彼女の歌唱が光っていました。あと少し彼女の歌声を聞いてみたかったのですが、その後が続かなかった様で残念。プロフィールを見ると彼女は同年代、まだ歌ってらっしゃるのかな?もしそうなら聞いてみたいものです。

以上【聞きたい365日】第385話でした。



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