三日ほど前に見た中島公園の桜、チシマザクラはまだ蕾だったのですが、直線では1㎞も無い平岸の寒地土木研究所では既に咲いていて、15日から構内開放をしているが、もう終わも近いと言う事で慌てて行って来ました。
ここはだいぶ以前に一度だけ来た事があったのですが、その時より少し寂しい感じがするのは終わりかけだからでしょうね、葉もけっこう大きくなっていますし。
ここのチシマザクラは1984年に浜中町霧多布(釧路管内)から、200本の苗木を取り寄せて植えたものだそうです。
解説看板によると、千島桜と名付けたのは後に北大植物園の初代館長を務め、北海道の植物学の父宮部金吾だそうで、彼は植物園設置準備として日高から道東、千島と廻り植物採集を行ったそうです。
元々はエトロフ桜とか国後桜とも呼ばれ、北海道の高い山や千島、ウルップ島でも見られると言う事ですが、そう言えば雨竜沼湿原でポツンと咲いていた事を思い出します。
咲き始めの木はとても綺麗なピンク、まだ見頃の木に間に合って良かった。
一方ですでにピークを過ぎたのか(咲き始めはピンクで満開時には白に変わる)、かなり美白(?)となっている木もありましたが、これはこれでまた綺麗でした。
敷地の横に川が流れ、ここを挟んで南側が中の島。この精進川でカモの夫婦が羽繕いをし、桜が映えて。春の水辺、好きです。
水辺ついでに豊平川も散歩。こちらはまだ雪解け水で冷たそうですが、流れは穏やかなり、土手にはツクシ、イタドリの若い芽、さらにオオイヌノフグリでしょうか?
植物も詳しくないのですが、この「イヌノフグリ」と「ママコノシリヌグイ」と言う名前はインパクトありますよね、名前を付けた人に座布団二枚は上げたいところです。
どこからこの発想が出たか知りたい所ですが、その前にママコノシリヌグイとミゾソバの見分けも付かないくせに…など、しょうもない事を思いながらのお散歩、曇りがちでしたが風もなく、春日和の一日となりました。
こうして春が早く来てくれるのは、とても嬉しい事ですが、月末に道南の桜を見に行くパック・ツァーに申し込んでいて、申し込んだ二月の時点ではこの頃がベストと思っていたのですが、例年と違う想定外のこの早さ。
行った時はすでに桜葉、とならない事を願っていますが、もし葉桜だったとしても、昼間から酒を呑む口実に問題ないので…としておきましょう。