daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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電話はダイヤルを廻してかけた

2024-12-19 | 音楽つれづれ

最近の若い年代にはダイヤル式電話の使い方を知らない人が多いそうで、無理も無いですよね、最近ではお目にかかる事も無いし、赤電話や黒電話なんていまや骨董品扱いかも。でも携帯電話など無い時代は、大概の家では家族で使う黒い電話が一台。

BB世代が若い頃は手紙と電話、あと狼煙位しか通信手段が無く、デートの約束一つ取り付けるにも家の電話にかけるしかありません。それが当たり前だったから、昔は手紙や電話が歌の題材になました。

緊張して公衆電話の前に立ち、直接本人が出ると良いのだけどなぁ、誰が出るかわからない。相手のお母さんはまだ理解がありそうだけど、お父さんは少し苦手…とドキドキし、切り出しの言葉を何度も口の中で繰り返し、深呼吸してから意を決しダイヤルを回す。

コール音が聞こえ「もしもし…」、出たのは…ここから先が面白いのですが、続きはまた。

もし相手から掛かって来たらまた大変で、トゥルルル…「はいもしもし」、アチャ!妹がとってしまい「お兄ちゃん女の人から電話…」、家中が一瞬静まって家族の耳がダンボになって… いずれも同年代あるあるな話でしょうが、残念ながら私には縁が無かったなぁ…

ジェフ・リン率いるE.L.O (エレクトリック.ライト.オーケストラ) の「テレフォン・ライン」の電話は、もしもし元気?色々と話したいんだ もし君が電話に出てくれれば…  誰も出ない、僕にチャンスが欲しい…。くぐもった電話の声を模した部分など、切なさが伝わる名曲です。

♪電話かけてもベルだけが、と歌った朱里エイコの「北国行で(詩:山上路夫)」とか、♪ダイヤル回して手を止めた、と歌った小林明子の「恋に落ちて(詩:湯川れい子)」などの歌にもありますが、80年代中頃まではダイヤルを回し電話を掛けていました。

その時に、ダイヤルが "ジ~コ” と戻るまでに独特の間があるのです。

だからその間に逡巡し、手を止めたという歌詞に、リダイヤルするだけのスマホとは違う切なさがあるのですが、そんなのはダイヤル世代にしか通じない話になったかな?

そのE.L.Oは今年でデビュー50周年だそうで、私の中では比較的新しいグループ(?)ですが、テレフォン・ラインのヒットが76年ですからねぇ、もうそんなになるかぁ?と、自覚の無いままのジジィ進行に、愕然とするばかりで困ったものです。



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