紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

おもしろい雨樋

2006年07月25日 | 家づくり。デザインの話(色・照明・設備・

なかなか梅雨あけませんね~。「いい加減にしろっ!」ってな所で、今日の話。

雨樋の話です。

雨樋って分かりますよね?屋根の雨水を集めて、溝等に流す丸や角の筒状の物ですが、色々な種類があります。

一般的に良く使われているのが、塩ビ製の物。あとは、銅製(全部銅じゃないですよ。酸性雨の問題もありますしね。)少ないですが、ステンレス製・チタン製の物もあります。

だけど今日取り上げるのは、もっと変わったおもしろい雨樋。

Img_1016 Img_1017

左は、社屋に使われている、竹の雨竪樋。普通の青竹の中をくりぬいて使っています。デザイン・質感ともに良く、お客様のお家の玄関脇などに使うことありますが、弱点は耐久性。2・3年もすると竹が割れてしまい、途中で水があふれてしまうので、取替が必要です。この点をご理解頂かないと、ちょっと使えません。

右は完全銅製の雨竪樋。昔のお客様のお家にあった物で、解体時に当社でひきとった物です。なにがスゴイかというと、銅で竹の様に造っている所。

Img_1018

上が拡大写真ですが、竹の節や枝まで再現できているのはスゴイですよ。

凝りに凝っていて‘やりすぎ‘って意見もあるとは思いますが、それはさておき、こんなのを銅で造れる職人さんがいた事がスゴイです。美しいです。

ちなみに銅板は金色ですが、経年すると緑青といって銅のサビがでて、渋くてたまらない緑色になるんです。

だけどこの場合、竹に似せている訳ですから、初めからこの緑が欲しいんです。

どうしたかというと、お醤油を塗るんです。詳しい配合・分量までは知りませんが、渋くて綺麗な色になるらしいです。

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