紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

美しくて丈夫な杉板を張る!

2018年11月22日 | 家を建てる方に知って欲しい事。設計

今週はすっかり更新を忘れてもう木曜日。今まではこんなにすっかり忘れてしまうって事はなかったんですが、ココ1年は完全にすっかり忘れてしまうということが稀にありまして。。。

まあ歳だなんて事は思わずに、進化して色々同時に考える量が今までよりも増えたのでその分「抜け」もでているのかと思い込んでおります。ちょいと気を引き締め直してまいります。

今週はあちらこちらの現場で杉板を張っておりました。

和歌山市木枕のY様家。天井の杉板が張られてぐっといい感じになってきました。この勾配天井(ナナメ天井)杉板張りは、弊社の綺麗でここちよい定番の一つでありまして

こちらの「恋野の平屋」などもこのパターン。

ところで、「杉板張り」を言ってしまえば簡単だけど、実は色々あります。どこの産地の杉板を使うのか?杉の木のどの部分からとられて板であるのか?など。マグロとかお肉とか、〜産で〜部位を使ってます!なんてのがありますね。同じマグロでも随分と値段も味も安全性も違うというのは、かなり市民権を得ていますが、大体そういうものだとご理解いただければと思います。

弊社が使うのは、祖父やもっと前から「吉野杉」=奈良の吉野の杉です。年輪がつまっていて色艶もよく、古来から優れた材料として非常に有名な木です。和歌山市は奈良の吉野から紀の川が流れていますので、その水運で昔から吉野材は使われていたのですね。

今は別にどこの産地のものも使えますが、やっぱり吉野材は素晴らしいから杉材は全て吉野材。吉野桧とか吉野杉とかちょっと聞いた事ございませんか?いわゆるブランド材です。

ただブランドというだけじゃなく、年輪がつまっているから耐久性も良いし、色艶がいいのはデザイン的にも非常に良いわけです。そして弊社が使うのは赤味の吉野杉材。「赤味」を説明すると長くなりますから(以前のブログ記事などを参考にしていただいて)省略しますが、トロのような部分です。

こちらの和歌山市秋葉町のS様家では、木塀に張られいますが、こういう外部などであればその耐久性に赤味部分は非常に効いてきます。同じ材でも白太と赤味では全然違いますから。

(出来上がった姿)

「杉板張り」と一言で言えば同じだし、自然素材・天然素材を使ってます!というくくりで言っても同じなのだけど、弊社は「美しくて・丈夫な杉板」を厳選して使っています。決して色艶も悪く、年輪もスカスカだけど、塗料で塗って色を揃えてなんとかする様な自然素材は使わないようにしています。

更にそういう素晴らしい自然素材を使うには、材料屋さんとの付き合いや、何より目利きのできる大工さんやたくさんの材料をストックし適切に管理できる体制も必要で、まあそれが面倒くさいから、あまり皆しないわけなんですが、、、

お客様に自然と手仕事の美しさを感じ、いつまでも愛着をもって暮らしていただくことが、弊社の理念でありますから、そこは何が何でも大切にしていきたいわけなんですね。

はい、熱くなったところで今日はおしまい。ではまた次回!よろしくお願いいたします〜

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

 

 

 

 

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