紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

削れや。刻めや。

2018年04月20日 | 家づくり現場。職人さん達との打ち合わせ

すっかり暑くなってきたきましたね。先日肌寒い日に羽織れる服を買ったのですが、サイズと色が合わなくて取り寄せていただいておるわけですが、、もう要らんのちゃうかと。このまま一気に暑くならないように祈るばかりであります(笑)

さて、弊社の作業場ではGW明けのM様家の棟上げに向けて柱・梁の刻み作業が進んでおります。上の写真は弊社工房での刻み作業の模様。

これは今途中。大工さんが刻み終わると

こんな格好になります。

また違う作業場(旧刻み場。社屋裏です)でも、

大工さんが加工中。もうあまり時間がありませんから、二つの作業場を使って、急ピッチで進んでおります。

こんな梁の加工も完了。そうそうこれは、前にご紹介した

こんな墨付けされた角材がこうなったわけです。(墨付けというのは、このように木組み加工をして!というのを棟梁が実際の木に書き込むこと。その指示通りに大工さん達が手で加工していきます。なんとなく分かります?)

そうそう。棟梁がつくる木組み加工用の図面がこれ。板図とかカンバ板などと言います。ここに色々と知恵が詰め込まれておるわけです。

それから、今日の作業場では

和歌山市金龍寺丁のF様家に使う板が銘木屋さんより搬入されておりました。玄関式台と言って、玄関の上がる部分に使う、そのお家の顔にもなる一枚板の綺麗な材料です。

これは地松の板。今や松のこういう板はなかなか取れませんので、希少な材料となってきております。

しかし、こういう板は自然のものですので、反ってたり曲がってたりもするし、傷や節もあるから、どの部分をどのように見せ、どのように矯正するか?つまりどのように調理するかが、大工さんの腕となるわけです。(こう考える、まさしく料理をする方と共通する部分も多いですね)

この木は随分反っていましたので、朝から尾崎棟梁が削りに削り、

水平に仕上げました。しかし、こう真横から見ますとこの削り取りよう、、お疲れ様でございました。

式台つながりでこちらも。

先日銘木屋さんで買い付けてきたA様家の式台。

作業場で尾崎棟梁に拵えられ、現場で仮置きした姿。【キハダ・キワダ】というあまり聞かない樹種ですが(昔フスマの縁でよく聞きましたが)、とても上品な姿で、これは仕上がると非常に素晴らい雰囲気になること間違い無しであります。

現場でこういう、よく出来てきているのを見ると、ニヤニヤしてきて、鼻歌でも歌いたいような上機嫌になってきます。これが家づくり業の醍醐味の一つなんですよね〜。

ではでは、今週はここまで、また来週!

よろしくお願いいたします〜

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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