砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

♯6 ABC殺人事件

2006年01月05日 | ログ
まだ半分しか読んでませんが雑感を。
この作品は謎の焦点がとても読者に優しい小説だと思いました。
ミステリーというジャンルは最終的に「読者が理解出来るレベルで解決する」必要があります。
しかし普通に「読者に理解出来るレベル」で物語を展開させたらミステリーでも何でもない訳です。
その為に作家は様々な方法で事件や犯人から焦点を逸らす「ミスリード」を行う訳ですが
この作品はそのミスリードが優しく
つまりは謎を途中で簡単に解かれてもいいと思って書かれたように感じました。
何というか自分には「謎を解かれても解かれなくても楽しめる」ミステリーという風に感じましたね。
文章自体もとても読みやすく、そして背景を感じさせました。
こういう違う文化の雰囲気はやっぱり外国文学でしか味わえないなぁと思った砂蜥蜴でした。

今日は寒かったですね。タイプする手が凍ってます。