ひな菊の丘から

雛人形展@ヨドコウ迎賓館

清荒神のライブイベントのために、電車の時間を確認していた時、ついでに予約状況どうかな、と見てみると、全日予約で埋まっていたヨドコウ迎賓館が1箇所1人分だけ空いていた。誰かキャンセルが入ったのだな。日程を確認すると、なんと翌日の午前11時半からの枠だった。日曜日、相方も休みで予定は何も入ってない。えっと・・・明日何か予定ある?どっか行く?私、行きたいとこあるんやけど、一人で。というと、「ええで、いつもの青野ダム詣でするから。」よしっ!即予約入れたらOKだった。

いつだったか、芦屋川を散歩していた時、「あそこがヨドコウ迎賓館」って教えてもらったのはDてさんだったかな、ナオコねえさんかな。へえ、そんなところがあるんや、ってその時は思っただけだったが、雛人形の展示がある、と聞いて行ってみたくなった。ライトの設計というのも気になっていた。でも予約一杯でムリか、と諦めていたところちょうどひと枠の空き、これは私に行けということだろう。

坂道をちょっとあがったところ

入口

建物は鉄筋造りの4階建て、といいつつ坂に建っているので二階建てがスライドしているらしい。

完全入替制なので、受付時間まで少しある。先着の皆さんが覗いていたところからパチリ。車寄せからの景色。まあ、芦屋川の駅自体少し高いところにあるから。

建物の入り口、正面玄関なのになんか狭い。真ん中の四角いのは水盤

入口で証明書を見せると、なんと100円offで入れちゃう、順路は特になさそうだが、まずは雛人形を鑑賞するために階段を上がる。

残念ながらお人形は撮影不可、制作年は1900年とのこと。灘の酒造家、八代目山邑太左衛門が娘のために特注した雛人形、花嫁人形、花観人形たち。例によってミニチュア大好きな眼で見てるので、お人形よりお道具に焦点が定まっていた。

お雛様は三人官女までで、五人囃子も右大臣左大臣もいなかった。お道具は細かく、蒔絵もそれぞれのお道具に丁寧に施されていた。あまり見たことなかったのが、碁盤。黒白の碁石まで小さいのが再現されていた。

花嫁人形のお道具では、フワフワの布団、座布団、衣桁にかかった着物など布製のミニチュア(って言っちゃった)がすばらしかった。

花観人形というのは、花見の風景を模した一連の人形含む風景なのだが、明治天皇と皇后に見立てた人形もあった。

そんな人形展をしばし楽しんだ後、建物を眺めて回る。廊下には作り付けの収納

元は、先述の山邑家の邸宅だったらしいので、当然小間使いも雇われていただろう。

 

段差のある和室とその向こうは家族寝室だったらしい。

この椅子に座ってみることができる。ただし家具は復元。窓に見える透かし彫りみたいなのはこの邸宅全体に使われている、銅版のモチーフ、緑青で緑色になっている。

机と椅子の写真

トイレと水回りは使用禁止

窓にもあの意匠がたっぷり使われている。

暖炉。この建物にはほぼ各室、と行ってもいい位暖炉がたくさんあった。穴ぼこが開いてるのは大谷石

濃茶の木も多く使われているが、マホガニーらしい。廊下の作り付けの戸棚

3階にあたる場所だったか、廊下を進むと勝手口があった。後で、外から勝手口へ向かう階段を見たので、だいぶ高い位置まで登らないといけなかったのだと思う。

4階、食堂の様子、奥が厨房

暖炉前も重厚な感じ

明り取りの天窓か、三角形の小窓

天井の形も変わっている。

数段の階段があちこちにある。傾斜地に建てられた建物を実感。いったい今自分は何階にいるんだか、時々わからなくなる。

ライトが自宅で使っていて気に入ったのであちこちの施主宅にも使っていたというスタンド

ちゃんと開くようになっている、四角形の斜めの窓。あちこちに飾ってあるお花もすてき。

厨房の水場、他の器具が全くないのでどんな状況で調理していたのかが見えないけど、広さはたっぷりあった。

ここにもマホガニーが贅沢に使われている。お花も。

花シリーズ

さて、4階はバルコニーに出ることができるので、ちょっと行ってみよう。

前日とはちょっと角度が違う高台からの景色、裏は六甲山系か。

前の日に見た甲山は、どうも見えないみたいだ。

もう少し高いところにある立派なお宅

4階バルコニーから階段を降りると

3階バルコニーからの眺望になる。向こうは紀伊半島とのこと。

4階を振り返るとこんな感じ。重厚感が漂う。

雛人形を展示してある部屋の向こう側を見てなかったので、そちらへ行ってみる。模型が置いてあった。

ここの作り付けのソファは重要文化財なので、触れないようにロープが張ってあった。

大谷石の使い方も豪勢だ。いたるところに使われている。これは短い階段の上の廊下。

2階応接間にやってきた。

明り取りの小窓も枠はマホガニー

ここの奥の水場

応接間の隣なので、調理はせずお茶出し程度なのかな。棚はたくさんあった。

そしていたるところにこの意匠

応接間の内部

天井、4階の食堂とは形が異なる。

家具は復元、左のチェーンで区切られているソファはホンモノで重文

室内にも大谷石、そしてふんだんなマホガニー

外に出られないけど2階からの景色

作り付けのソファの向こうは大きなはめ殺しの窓

そろそろタイムリミットなので、邸内をあとにする。階段にもマホガニーと大谷石

最初外から写真を撮ったけど、室内でビデオを見せてもらったら、あちこち気になるところがあったので、もう一度外からのアプローチを続けることにした。まずは車寄せ

エントランスの上側

いいお天気

階段状に建っていることがはっきりわかる。

外側にも大谷石がたっぷり

2階応接室を外から眺める

入口の水盤はこうなっていたのか。入る前はちゃんと見なかったよ。

木がたくさん植わっているので遠くから眺めると、高台の建物にもかかわらず、少し隠されている。

いくつか階段があり、敷地に入れる場所があるのだが、閉鎖されているところも。

途中までは上がれる勝手口への階段

工事で発見された擁壁、って

多分これやな。

やっぱり木立に少し隠れている。

芦屋川に沿って駅まで戻る途中、まだほんの数輪咲いていた桜。

帰宅後、復習した。ネットにも写真がたくさん上っている。

ゆったり楽しいお出かけだった。

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