基音単位と対比単位は3度のかたまりで出来ています。
アドリブの最後のコーラスになります。
85小節目は音「D・G・D」で音1オクターブ下の「G」は前の小節から続き
86小節目の音「C」まで音「G」をペタルトーン的に演奏したように考えます。
下の楽譜に示します。途中で音「G」が抜けていたり、1オクターブ上の音「G」
もありますがそこの部分のフレーズのサウンドはペタルトーン的といっていいと
思います。86小節目の音「C#」は「C・C#・D」という半音階です。
ここをコード「C#dim」のスケールではなく前からの延長線上のフレーズで
G blues scale と考えた方が自然です。
89小節目のコード「C7」で音「G・B♭・G」は「C7」の7thとせずに
Gのブルーノートで次のコード「G7」の音「B」へ解決していくと考えた方が
良いと思います。そして、音「B」から下降していきます。赤字で「E7♭9」
のコード部分は下に示したように加工するスケールを1オクターブ上げた形です。
ここはドミナント進行で次のコード「D7」を2度・5度の4度進行で次の
コード「G7」へ。ここのコード「D7」で音「A・B・C・D・E・G」スケール
モード「Adorian」として、次の音「F#・A」は次の音「G」のアプローチノート
とした方がモード的な感じのアドリブだと思います。音「G」から次の音
「D・B」も半音のアプローチノート「C#・A#」が使われています。
次の小節のコード「D7」は1オクターブ下げると前の小節から連続した下降する
スケールになっていることが分かります。音「F」はコード「D7」の♭10thと
考えるよりもブルーススケールが下降しているとした方が自然です。
次のコード「G7」では音「D♭・A」で次の音「B・G」を予感させて終わっています。
演奏としては「G blues scale」の対比単位の音で終わっています。
対比音は和声的にはメロディックテンションになります。
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