コード進行が「Dm/G7|C」でスウィングの4ビート・テンポは♩ = 126 で、この曲名は何か分かりますか?
「Ddolian/Gmixolidian|Cionian」ですよ・・・?
「わからない!」ですよね。なぜですか?その答えは「メロディ(旋律)がないからです」
コード進行だけでアドリブをするということはできないということです!
ここではテーマ曲からアドリブする方法を旋律理論(スミッツ・ヴァン・ヴァスベルゲ)を
基礎にして曲を分析したり旋律を創ったりします(作曲でもあります)
「オリジナリティの創造」のアイディアを提案するものです。
拍子と音の特性。
スケールは「基音と対比音」「基音単位と対比単位」に分けられます。
基音は安定的で対比音は不安定で安定を要求する。
拍子には強拍部と弱拍部があり強拍は弱拍で安定する。強拍は次を要求し不安定である。
緊張と弛緩(しかん)の連続。
「Cionian」で「C」を基音という。 「Ddorian」で「D」が基音
「C・D」と2音がある時「D」は「C」の対比音である。 「D」の上下にある「C・E」は「D」の対比音である。
同一の機能を持つ「C」と「E」は一つの単位を構成する。機能単位であり基音上にある場合は基音単位、
対比音上にある場合は基音単位である。
スケールは基音と対比音に分けられて、それらによってメロディは創られる。
極論でいえばこれだけでメロディは説明できると思います。
Mack The Knife を分析してからメロディの部分をターゲットにしてImprovisationを考えます。
この曲は「C ionian」Cのイオニアンスケールだけで書かれているして「C ionian」の基音と対比音と
して分析します。
休符を取り除き主要音にまとめて分析します。
「1」強拍部に対比音「A」があり弱拍部に「E G」の基音単位の2音がある。基音単位で安定
「2」G は対比単位の A F の経過音的で 弱拍部の D F の対比音単位で安定。
「3」は全て対比単位の音
「4」強拍部に対比音 A があり次の G で安定、次の B は「5」の D とで C の装飾音符となる
「5」前の「4」のB はここの C の装飾音符で B D C となる。つぎの B は A への経過音で
A は次の「6」の C との2音で 単位を構成している。
「6」C から下降する A F が省かれ D F A に安定する対比単位
「7」基音 C から対比音 D へ、基音 C から B を経過音に次の「8」へ
「8」経過音 B から対比5度音 A へ、次は省かれた基音5度と基音単位の E Gへ
これは「C ionian」としての分析ですが「4」「5」と「7」「8」がCionianの
基音単位と対比単位ではないような感じがあります。曲につけられたコード進行と比べて
見てください。これは分析の一例です。
全てのスケールモードをコード進行に書かれているコードネームに合わせていくとどうなるか?
アドリブは一つのスケールモードの基音単位と対比単位ですることもできます。
ふつう言われるアドリブはコード進行に書かれているコードネームにそれぞれにスケールモードを
決めてメロディ(アドリブ)を創ることを言います。
あまり細かい説明をすると旋律理論の解説になってしまうのでここで終わります。
ここではメロディはスケールモードの基音単位と対比単位がごちゃごちゃと順次つなげて
いくことと強拍部と弱拍部によってできるらしいと理解してください。
次ではアドリブする曲のコード進行からスケールモードを決めて、
メロディからアドリブに使える音を選びそれをアドリブフレーズの出発音にしたり通過音にしたり最終音
にしたりします。これでその曲のサウンドがアドリブに反映されるようにします。
このサウンド(選び出される音)は演奏者の感性によるものです。
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