現在の原油価格は適正=クウェート・リビアOPEC代表(トムソンロイター) - goo ニュース
昨年年末に原油価格が高騰し、遂に、石油化学製品の値上げに踏み込んだ大手化学メーカーも出てき始めている。
上のリンク先の記事、引用して紹介する。
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石油輸出国機構(OPEC)加盟国であるリビアの石油公社総裁とクウェートの石油相は23日、現在の原油価格は適正との見解を示し、原油価格のさらなる上昇を防ぐために増産に踏み切る意向は示さなかった。
一部のOPEC加盟国を含めたアラブ石油輸出国機構(OAPEC)は、今週末にカイロで会合を開く。ここでは原油生産量に関する正式な決定は下されないものの、生産量と価格に関して協議する可能性がある。OPECは今月11日の臨時総会で原油生産量の据え置きを決定している。
リビア国営石油公社(NOC)のガーネム総裁はロイターに対し、3カ月で20%超上昇している原油価格について、「大体適正と言えるが、もう少し改善する必要があると思う。当面は1バレル=100ドル程度が適正価格となるだろう」と発言。原油生産量の変更を協議するのは時期尚早との見解を示した。
クウェートのサバハ石油相はロイターに対し、適正水準にある生産量を引き上げる計画はないとし、1バレル=85─90ドルは容認できる価格だと語った。
こうした発言を受け、23日の米原油先物(2月限)は前日比1.03ドル上昇し、2008年10月7日以来の高値となる1バレル=91.51ドルで取引を終了。一時、91.63ドルまで上昇する場面もあった。
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大手化学メーカーは、原油やナフサから、付加価値を付与した製品を製造して、主に輸出で「屋台骨」を支えている。
したがって、原油やナフサ価格の高騰や、円高は、その利益の確保という意味では、「痛打」になる。
もちろん、そういうリスクをある程度マネージメントして、予算を組み立てるはずなので、「想定内」であれば、現価格で製品をユーザーに提供し続け、コストカットは「企業努力」で何とかしようとする。
こう言っては何だが、私も、そのために汗を流している様なものだ。
しかし、「想定外」な原料価格の高騰では、コストカットが追いつかず、止む無く製品の値上げに踏み切らざるを得なくなる。
ところが…
ユーザーにしてみれば、メーカー側の値上げは「迷惑千万」。それはそうだ。
生活を営む我々「消費者」にしてみたら、たとえ「天災」とはいえ、不作がゆえに生活必需品の価格高騰には、頭が痛くなるのと何ら変わりがないのだから。その時に応じて、人は「メーカー側」に立っていたり、「ユーザー側」に立っていたりする。これが世の常でもあろう。
だから、営業職にしてみたら、取引先に「値上げ」をお願いする時が、非常に辛い。
ユーザーもメーカーも、「ウィン&ウィン」で歩みたいのは一緒だからだ。
何気なく聞き流している経済ニュースではあるが、色々な意味で、実は大変な事だ。
昨年年末に原油価格が高騰し、遂に、石油化学製品の値上げに踏み込んだ大手化学メーカーも出てき始めている。
上のリンク先の記事、引用して紹介する。
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石油輸出国機構(OPEC)加盟国であるリビアの石油公社総裁とクウェートの石油相は23日、現在の原油価格は適正との見解を示し、原油価格のさらなる上昇を防ぐために増産に踏み切る意向は示さなかった。
一部のOPEC加盟国を含めたアラブ石油輸出国機構(OAPEC)は、今週末にカイロで会合を開く。ここでは原油生産量に関する正式な決定は下されないものの、生産量と価格に関して協議する可能性がある。OPECは今月11日の臨時総会で原油生産量の据え置きを決定している。
リビア国営石油公社(NOC)のガーネム総裁はロイターに対し、3カ月で20%超上昇している原油価格について、「大体適正と言えるが、もう少し改善する必要があると思う。当面は1バレル=100ドル程度が適正価格となるだろう」と発言。原油生産量の変更を協議するのは時期尚早との見解を示した。
クウェートのサバハ石油相はロイターに対し、適正水準にある生産量を引き上げる計画はないとし、1バレル=85─90ドルは容認できる価格だと語った。
こうした発言を受け、23日の米原油先物(2月限)は前日比1.03ドル上昇し、2008年10月7日以来の高値となる1バレル=91.51ドルで取引を終了。一時、91.63ドルまで上昇する場面もあった。
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大手化学メーカーは、原油やナフサから、付加価値を付与した製品を製造して、主に輸出で「屋台骨」を支えている。
したがって、原油やナフサ価格の高騰や、円高は、その利益の確保という意味では、「痛打」になる。
もちろん、そういうリスクをある程度マネージメントして、予算を組み立てるはずなので、「想定内」であれば、現価格で製品をユーザーに提供し続け、コストカットは「企業努力」で何とかしようとする。
こう言っては何だが、私も、そのために汗を流している様なものだ。
しかし、「想定外」な原料価格の高騰では、コストカットが追いつかず、止む無く製品の値上げに踏み切らざるを得なくなる。
ところが…
ユーザーにしてみれば、メーカー側の値上げは「迷惑千万」。それはそうだ。
生活を営む我々「消費者」にしてみたら、たとえ「天災」とはいえ、不作がゆえに生活必需品の価格高騰には、頭が痛くなるのと何ら変わりがないのだから。その時に応じて、人は「メーカー側」に立っていたり、「ユーザー側」に立っていたりする。これが世の常でもあろう。
だから、営業職にしてみたら、取引先に「値上げ」をお願いする時が、非常に辛い。
ユーザーもメーカーも、「ウィン&ウィン」で歩みたいのは一緒だからだ。
何気なく聞き流している経済ニュースではあるが、色々な意味で、実は大変な事だ。