おっさんの記録箱

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仏さんは 新しいもの好き

2008年08月25日 | 【寺社と坊主の話】
西国 12番 岩間寺
雷獣を鎮めると言う桂の木が裏山の上醍醐を望むところに植えられているのに
何故に 上醍醐は雷獣にやられたのだろうか。
岩間寺は
雨乞いをしたところ 雷獣が下りて本堂を焼失。
その折 雷獣が爪でひっかいた場所より泉が湧いてきた。 
そこで雷神が仏に帰依したということで
雷神爪堀の霊泉と言われる泉があります。
「古池や蛙飛び込む水の音」と読まれた池は本堂横にあり
雷神飛び込む泉ではありません。


四国阿波 23番 薬王寺
一度焼失した折、本尊は自ら西の玉厨子へ飛んで難をのがれたとあります。
しかし、後醍醐天皇が堂塔を再建した折、新しい薬師如来も安置した。
そこで、元の薬師如来さん何を思ったか 後ろ向きに本堂へ戻られたんです。
ですら 本尊薬師如来は、表と裏(後ろ向き)の2躯あります。


鎌倉 杉本寺 板東1番
本尊十一面観音菩薩は3躯あり、
藤原時代の行基作
鎌倉時代の円心(慈覚大師)作
源心(恵心僧都)作
この3躯全部かどうかは不明ですが
茅葺き屋根の観音堂が焼失した折、
大杉の根もとに観音様が避難して無事であったことから
杉本観音と言われるようになったとか。

板東8番 星谷寺 座間市
40㎝ほどの小さな本尊聖観音菩薩さん
本堂が火災に遭った折、光明を放ち南方の杉の木に観音様が移った。
そこで、現在の地に、水を意味する龍の彫刻をし
御堂を再建したとあります。

四国88番 大窪寺
長曽我部による焼き討ちによる本堂焼失
更に 江戸時代にも 明治時代にも 火災をおこしていますが
本尊薬師如来さん ホラ貝を吹いて災いを吹き飛ばしたとか。
確かに ホラ貝をお持ちなようです。
残念なことに 重文ではありませんので
もしかしたら 逃げ遅れたかも・・・薬師さん

西国10番 三室戸寺
信長による焼き討ちで焼失してますが
ご本尊さん逃げ遅れたようです。
しかし 正座した聖観音菩薩がちゃんと逃げてるのに・・・
しびれてる方が逃げやすい。
立ってる方が 足が棒になって逃げにくいんでしょうかね。
・・・・・・

西国 32番 観音正寺
観音正寺は 平成5年に失火による焼失で
平成16年に本尊が松本工房で完成し落慶法要されています。
ブツの魂は 生きていて 姿は焼失しても良いんだと
言うことらしいんですが・・・
どうも 納得はいかないですね。

とは言え
なるほど なるほど

確かに 本堂が燃えても 本尊はお逃げなさるようです。
で 今回の准胝観音さんは・・・逃げそこねたんでしょうね。
確かに
仏さんは 新しい本堂を好むようですなぁ~

しかし 失火はあかんやろう。失火は。

まだまだ調べたら色々ありましょう。
特に四国は長曽我部により殆ど焼き討ちされていますから。
しかし 雷により焼失はめずらしいですね。


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