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【177】萬福寺 京都宇治

2008年07月25日 | 【 京都の古刹 】

【177】萬福寺 京都宇治

住所 宇治市五ヶ庄三番割34
宗派 黄檗宗 大本山
山号 黄檗山
開山 隠元隆
本尊 布袋和尚・釈迦如来

重文 主要建築物二十三棟、回廊など 版木48,275枚

 黄檗宗は、中国明時代の高僧隠元隆禅師が広めた禅宗です。四代将軍家綱より許可を得て、宇治に黄檗山萬福寺を開山したのが始まりです。中国風なので仏教伝来当時のものかと思ったら江戸時代の新しい宗派の禅宗です。
 総門に摩伽羅像があります。摩伽羅とはガンジス河の女神の乗り物でワニを意味し、聖域結界となる入り口の門等の装飾に使われているそうです。
天王殿の本尊は、弥勒菩薩の化身と中国で言われている布袋さんがあぐらを組んで座っています。そして、大雄宝殿には、本尊釈迦如来があり、その両脇には迦葉尊者と阿難尊者が祀られています。また、十八羅漢が安置されています。
 境内全体に中国明の雰囲気が漂い、中国福建省福州府福清県の黄檗山萬福寺のコピーをこの宇治の地に作り上げた隠元隆(大光普照国師)の思いは何だったのか。異国の空間を作った意味・目的が不明です。もしかしたら、単に隠元のホームシックからだったのかもしれません。京都や鎌倉の臨済宗と同じ流れを汲む黄檗宗なれど、全く別の宗派にも思える形態です。

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