【174】月輪寺 京都愛宕山
住所 京都市右京区嵯峨清滝月輪町7
宗派 天台宗
山号 鎌倉山(愛宕山)
開山 泰澄大師(雲遍上人)
本尊 阿弥陀如来
清滝から高雄神護寺への遊歩道の中間地点から細い山道を一気に愛宕山に向かって登っていきます。2時間くらい登ったところに唯一水が湧いている寺があります。それが月輪寺です。無住なのか人は居ませんで、とにかく水を求めます。ここから愛宕神社へは、多少なだらかで高原を歩いているような感じがします。この愛宕神社こそ全国にある愛宕神社の総元締めになります。愛宕神社は、火伏せの神と呼ばれる愛宕権現を祀っていて、白雲寺とも言われいる神仏習合の修験道の道場でした。役小角と雲遍上人がこの地を訪れたとき、雷雨となりました。祈祷致しましたところ、天は晴れ、大杉の上に天竺の日良、唐の善界、日本の太郎房という天狗の統領たちが現れ、「我々は2千年も昔に仏の命を受けてこの地を領し、人々を利益する者だ」と告げると姿を消しました。雲遍上人が、この地を「清滝四所明神」と呼び祀ったのが愛宕権現の始まりです。後に、和気清麻呂が愛宕山を中興した折に、朝日峰の白雲寺、大鷲峰の月輪寺、高雄山の神願寺(神護寺)、龍上山の日輪寺、鎌倉山の伝法寺の5寺を置きました。その名残のひとつが月輪寺になります。
月輪寺は、法然、親鸞、九条兼実、空也ゆかりの寺として色々な伝説や歴史が残っております。九条兼実が本尊文殊菩薩を十一面観音菩薩とし、さらに親鸞により阿弥陀如来になったようです。不明なことの多い寺でもあります。
御詠歌(法然上人)
月影の至らぬ里は な けれども 眺むる人の心にぞすむ
普段は無住:いいえ重文がありますので殆ど在住です。
拝観等は出来ません:宝物殿は500円で御覧になれます。
以上
大昔の話で昭和49年の頃です。不在でしたので納経がされていません。
ケーブル跡の建物でしばらく休んだ記憶があります。
今度35年ぶりに 行きたいと思っています。