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米海軍戦略家の系譜 世界一の海軍はどのようにして生まれたのか

2019年11月26日 | 読書
米海軍戦略家の系譜
世界一の海軍はどのようにして生まれたのか




米海軍は創立当初は沿岸防御が主たる任務であったが、
第二次世界大戦後には世界一の大海軍となるのであるが、
著者は初期から第二次大戦後までの海軍要職の人たちがどのように関わっていたか
系列だて記載しています。
マハンの「海上権力史論」についてどんな人たちに影響を与えたか、
マハン自身についてどのような人物であったか、知ることが出来ました。
特にセルドア・ルーズベルト、フランク・ルーズベルト大統領に与えた影響は
海軍の発展に寄与したか分かりました。
名前が出てくる人については知っているのですが、この人たちの思想や業績を明らかにしたのが本書です。
でも知らない人物もいました、ダニエル海軍長官、ベンソン作戦部長が
米海軍史には欠くことができない人たちであることが分かりました。
自分は米海軍においての作戦部長の位置づけを知りえたことが収穫です、
米海軍のトップは大統領→国防長官→海軍長官→作戦部長ですが、
これは管理指揮系統であり、
このほかにアメリカの国家防衛指揮系統、アメリカ海軍の作戦指揮系統があります。
現在、アメリカ4軍(海軍、陸軍、空軍、海兵隊)を指揮しているのは大統領→国防長官ですが、
この体制が出来るまでの経緯についても本書で書かれており、
どこの国でも統合する難しさが伺えました。
後、二つの事にについて
・シビリアンコントロールがいかに徹底されていたか、政治家が軍部の暴走を止めるか。
・アメリカ海軍が白人艦隊であり、大統領以下首脳陣には人権偏見意識の持ち主が多かった。
しかし現在では変わりつつあるのですが、根底にあることを忘れてはいけないと思いました。

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