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国際政治スリラー小説「ステイト・オブ・テラー」

2023年03月09日 | 読書

 

ヒラリー・クリントンとルイーズ・ペニーが共同著筆した国際政治スリラー小説「ステイト・オブ・テラー」は

〝フーダニット〟(だれが殺人を犯したのかという謎に焦点を当てたミステリーのスタイル)面があり、

展開が二転三転していきますが、小説なので仕方ない面があります。

しかし、国務長官としての各国のとの駆け引きには実際に体験してヒラリーならではかけないのではないかと思います。

アメリカ国務長官がいかに多忙であるかは新聞の海外ニュースを読めば分かります。

そしてヒラリーが問いかけたのは核兵器の拡散が身近に迫っているとの認識であると思いました。

自分は最近読んだフレデリック・フォーサイス「ザ・フォックス」にも書かれているように

イラン、北朝鮮、ロシアが何を企てているかは「ステイト・オブ・テラー」でも共通していると思います。

その共通点はロシアが全てのキーとなっている事も。

関心したのはヒラリーが各国首長の性格を良く見抜いていると読んでいて感じました。

それと気になったのは電子メールです、大統領選挙時に電子メール問題で躓きましたが、

本作品でも電子メールが発端となるのですが、

メールアドレスを知っているから誰でも送信しても相手に届くは疑問です、

最近のファイヤーウォールは防御策が頑強で、

何処から送られてきたか確認しており、ましてや国務省に送られたのであれば、なおさらです。

もう一つはビル・クリントンが書いた小説『大統領失踪』でも内なる敵が多いのアメリカの政治情勢でしょうか。

 

 

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