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音楽と船の日記

ロシアトヨタ戦記

2022年08月11日 | 読書

筆者はトヨタが世界企業へと勇躍した時代、2004ー2009年トヨタロシア社長としてのロシアでの回想書です。

 

 

回想書で見えてきたのは資本主義会社が儲かるためには共産主義国家であろうと関係なく、

リスクを冒してもロシア進出していく姿です。

ロシアは利権国家であることも分かりました。

プーチンは民間会社が利権を独り占めすることに対して元の国策会社としての利権を独り占めしました。

そして原油の高騰により膨大な資金が入り、それを軍事費につぎ込みます。

その一方でトヨタ他のような巨大企業を誘致して製造部門が成熟しない国家の補填に充てて

国民の要望に応えて行くことにより、政権の安定化を図りました。

自分はロシアが旧ソ連連邦の各国からなぜ嫌われているかよく分からなかったのですが、

ロシア人は汚い仕事はしない、

新社屋建設について書かれているように作業現場で土木仕事をしているのは

中央アジアやコーカサスからやってきた出稼ぎ労働者です。

このことがロシアは全てにおいて利権が絡みます、自分たちは汚い仕事はしない、

それらは旧ソ連時代まで遡ります。

ロシアは衛星国家を従属国家として扱い利益を吸い取っていたと思います。

それが今のロシアが嫌われている要員ではないか思います。

現在ロシアはウクライナと戦争していますが、

ここでも戦車や装甲車がいとも簡単に破壊されている事が連日報道されていますが、

それは軍事車両が規定どおりに製造されていなく、

利権がらみで手抜き製造されているとの軍事雑誌に書かれていました。

一時代にグローバル社会への展望が叫ばれていましたが、

ここにきてリスクマネジメントを考える時代においてロシアとの関係も再考が必要ではないかと思います。

 


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