本書は近代から現代までの400年に及ぶ海をめぐる覇権と激動の歴史を描いた内容で
大変幅広い内容をコンパクトにまとめて書かれており、大変読みやすく解説されています。
海洋はいつの時代も経済活動を支える通商路であり、かつ豊かな天然資源を供給源で、
その覇権を握ることが、国家の繁栄に直結してきました。
大航海時代以来、その覇権をめぐって、多くの国々が鎬を削ってきた。
スペイン、オランダ、イギリスの中で世界を股にかけた大英帝国がどのようにして築いたか、
その中で、海底ケーブルによる情報の帝国「目に見えない海洋覇権」については興味深く、
二度の大戦を経て頂点に君臨するアメリカが現在はこの通信網を管理しています。
アメリカがいかにして海洋の覇権を把握したかを航路開拓と貿易、軍事、捕鯨、通信など
多様な視点から分析していったかが分かりやすく書かれています。
続いて200海里経済水域など戦後の国際的ルールについて成立過程と現状について書かれていますが、
当初提案していたアメリカが条約に加盟しなかったのは条約に
自国の思案と反する内容が入っているためで大国のエゴが解説されています、
中国は加盟しているが、自国の「領海法」が国際ルールより上にあるとしてやはり
自国の都合の様様に解釈していてアメリカに挑戦していることは
経済大国となった現在の状況について書かれています。
最後は日本についていかに海洋秩序を遵守しているか、
海上保安庁がその任務に遂行するために活動していか書かれていて、
筆者の海上保安庁への思い入れが伝わります。
自分は海上保安庁がどうして国土交通省の配下なのか疑問ですが、
そこについては記載はありませんでした。
安全保障に関心のある方にお勧めの本です。
大変幅広い内容をコンパクトにまとめて書かれており、大変読みやすく解説されています。
海洋はいつの時代も経済活動を支える通商路であり、かつ豊かな天然資源を供給源で、
その覇権を握ることが、国家の繁栄に直結してきました。
大航海時代以来、その覇権をめぐって、多くの国々が鎬を削ってきた。
スペイン、オランダ、イギリスの中で世界を股にかけた大英帝国がどのようにして築いたか、
その中で、海底ケーブルによる情報の帝国「目に見えない海洋覇権」については興味深く、
二度の大戦を経て頂点に君臨するアメリカが現在はこの通信網を管理しています。
アメリカがいかにして海洋の覇権を把握したかを航路開拓と貿易、軍事、捕鯨、通信など
多様な視点から分析していったかが分かりやすく書かれています。
続いて200海里経済水域など戦後の国際的ルールについて成立過程と現状について書かれていますが、
当初提案していたアメリカが条約に加盟しなかったのは条約に
自国の思案と反する内容が入っているためで大国のエゴが解説されています、
中国は加盟しているが、自国の「領海法」が国際ルールより上にあるとしてやはり
自国の都合の様様に解釈していてアメリカに挑戦していることは
経済大国となった現在の状況について書かれています。
最後は日本についていかに海洋秩序を遵守しているか、
海上保安庁がその任務に遂行するために活動していか書かれていて、
筆者の海上保安庁への思い入れが伝わります。
自分は海上保安庁がどうして国土交通省の配下なのか疑問ですが、
そこについては記載はありませんでした。
安全保障に関心のある方にお勧めの本です。
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