本誌は「海上自衛隊潜水艦建艦史増補改訂版」ですので、一度読んでいますが、
潜水艦「くろしお」から「たいげい」型まで網羅されています。
その中で別章の「川崎重工・三菱重工と潜水艦」については知らないことが沢山ありました。
今までの概念では2社体制での入札制度を維持するためと思っていましたが、
戦前から潜水艦建造への歩みがあり、川崎重工の思いれについては知りませんでした。
両社の役割としては船体と推進関連は川崎重工、兵器関連とシステム関連は三菱重工とすみわけされているかと思いました。
現在の潜水艦は同一タイプでは艦番号が消されているので、艦名は分かりませんが、
建造メーカーは見分けがつくとのことで、それはセイル両サイドにある潜舵上への出入り口のハッチの角に、
丸みがあれば、川崎造船所、角張った四角なら三菱造船所とのことでした。
改めて確認しました、知りませんでした。
戦後から現在までの各国の状況を踏まえての要求性能推移、技術的な問題点の解決、今後の進化について解説されており、
大変分かりやすく、読み応えのある本でした。
「たいげん」SS513 三菱重工業 「おやしお」型推測「やえしお」川崎重工
「出典:潜水艦隊ホームページ」
2024.4.15.追伸
第11潜水隊(練習潜水艦)
TSS-3610 おやしお型・まきしお 川崎重工
について本誌での記載は「いそしお」ですが、「いそしお」は現在も第1潜水隊に所属しています。
SS-593「まきしお」についての記載がありません。
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