新潮社の波に連載されて「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は数々の賞を受賞した作品です、
「2」はその続編で完結編です。
前作で著者の子供である「ぼく」が学校生活で起こる出来事を基に英国社会の縮図と現在の問題点を指摘されていました。
続編の最初のページに書かれている事は理解できませんでしたが、読み終わると多少は理解できたかもしれません。
階級社会の英国では保守政党が多数をしめていますが、著者の暮らすブライトンでは労働党支持者が多数をしめます。
「ぼく」が通う中学校でも問題は多発するけれどもそれはこれから大人への入口であり、
大人に対しての疑問を投げかけているとも思いました。
そしてブライトンで起こる問題についても著者は現在の政治の問題点を指摘しています。
この本の中では明快な回答を示してはいませんが、読者に呼びかけているのではと思います。
現代社会は多種多様な問題がありますが、日々生活は続いて行きます、
その中で人々は社会との折り合いをつけて行きます。
「ぼく」が選んだのはホームレス問題についても
階級社会、人種差別等の課題の中で、一番の課題は貧困ではないかと思います。
英国でも、アメリカでも、日本でも、全世界の問題でもありますが、
どこの政治家もこの問題には正面から向き合っていないと思います。
「ぼく」が冒頭で「ライフって、そんなもんでしょ。」が響きます。
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