DCC迷宮の住人

デジタル鉄道模型の備忘録

ローカル線用荷物郵便合造車 LPwPost (メルクリン26559)の車内照明の設置加工

2023-05-07 22:18:04 | メルクリン

2010年製品化のGlaskasten(グラスカステン=ガラス箱の意)と呼ばれるドイツ国鉄のBR98.2型蒸気機関車が牽引する混合列車セット内の荷物郵便合造車です。ローカル客車から導電カプラー経由で給電して車内照明を設置しました

センターレールからの給電は導電カプラーにより他の車輌から得ていますので,車軸コンタクトのみの加工になります。今回使用したのは品番E326760です。2軸車に利用できそうな車軸コンタクトは,品番E326760と品番E396100がありますが,床下に取り付ける部分の形状が四角形で固定しやすそうなので前者を選択しました。

車体固定用にネジ穴を開け穴の直径を広げ過ぎないように注意しながら少しずつ穴を広げます。),車軸コンタクトに導線を半田付けし,ネジはmSD3デコーダ付属の余剰品を利用し固定します。なお,車軸コンタクトを取り付けるに際して,床下部分に凸凹がありますので,現物合わせでフラットに削りました

車軸コンタクト及び導電カプラーからの導線の処理は連結機構のセンターピンの中を通るようにしました。

車内に顔を出した導線は,3点セット(ブリッジダイオード,コンデンサ,定電流ダイオード)に接続しました(5.6mAの定電流ダイオードを使用しましたが,明るすぎるため220Ωの抵抗器を追加してあります)。照明は桧板銅箔テープを貼った基盤に3050チップLEDを半田付けしました。ローカルな雰囲気を醸し出すため,あえて2個にしてあります

3点セットは,すりガラス状の窓で隠しやすい郵便室の中に無造作に押し込んであります。目立つといえば目立ちますが,走ってしまえば気になりませんので個人の趣味としてご容赦ください

夜汽車の独特な雰囲気に旅情を誘われます

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ローカル線用客車 LC (メルクリン26559)の車内照明の設置加工

2023-04-25 20:44:01 | メルクリン

2010年製品化のGlaskasten(グラスカステン=ガラス箱の意)と呼ばれるドイツ国鉄のBR98.2型蒸気機関車が牽引する混合列車セット内の客車です。2021年製品でDonnerbüchse(かみなり箱の意)用のピックアップシュー(品番73301,73302)が発売されたことと,耐圧25Vで100μFもあるチップ積層セラミックコンデンサをAmazonで見つけたのを機に,これらを利用して車内照明を設置することにしました

ちなみに,2018年製品化のGlaskasten(メルクリン26609)の混合列車セットの客車は車内照明付です。

使用したピックアップシューは品番73301ですが,どのみち加工しますので品番73302でも結果は同じです。

セットの郵便荷物車には導電カプラーで通電してあります。

ピックアップシューの加工で一番重要なのが,固定ネジの穴あけです。Donnerbüchseでは,ピックアップシューの取付ネジ(導電)が車体を固定するネジを兼ねており,専用の車内照明セットへの配線は,このネジ止めだけで完了します。本製品への加工はこれを応用して客室内まで伸びているネジを導線の一部として使います

客室内の床には既にネジ用の穴が用意されていますので,ここから下へピンバイスで穴を開けます。ネジ止めしますので穴の直径を広げ過ぎないように注意しながら少しずつ穴を広げます。ピックアップシュー用と車軸コンタクト用の2つを貫通させます。

ピックアップシューの固定ネジ穴は,床下に開けたネジ穴の位置に合わせて新たに開けなおしますこの時,ピックアップシューのセンターレールに接する部分の前後方向のセンターが,車軸の真下に来るように位置を調節する必要があります。カーブポイント通過時にピックアップシューが左右のレールに接触してショートするのを防止するためです。

次に,ピックアップシューの床下取付部分が長過ぎるので,余分な部分を現物合わせでカットします。

最後に,フォークみたいに割れている部分の長さが足りないので切れ込みを入れます。これらの作業は金属切断ハサミで行いまいした。ピックアップシューの色がシルバーで目立ってしまうため,黒染めしました(材質が鉄ではないため真っ黒にはなりませんでしたが)。

ピックアップシューと車軸コンタクトを取り付けるに際して,床下部分に凸凹がありますので,現物合わせでフラットに削りました

車内に顔を出したネジですが,ここにカットした銅板を筒状に丸めた接点を自作し,これに導線を半田付けして3点セット(ブリッジダイオード,コンデンサ,定電流ダイオード)に接続しました。ちなみに,この接点は被せてあるだけで半田付けしていません。

照明は桧板銅箔テープを貼った基盤に3050チップLEDを半田付けしました。ローカルな雰囲気を醸し出すため,あえて4個にしてあります(ムラなく灯すには最低5個は必要と思われます)

普段はコストの関係から電解コンデンサを使用していますが,耐圧25V,100μFのチップ積層セラミックコンデンサを使用しました(1個当たり164円なのが玉にキズ)。多少減光するもののストロボライトのような点滅はないので個人的に許容範囲でした。サイズはブリッジダイオードより少し大きい位なので狭いトイレにも収納可能です

ようやく読書が出来るようになりました

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DB BR38 (メルクリン37030)のサウンド化

2023-04-11 23:23:05 | メルクリン

2003年から2006年までカタログに掲載されていたFXデコーダー搭載のデジタル機です。
ドイツのお店にデッドストックとなっていたものを2009年に購入しました。いつかはサウンドデコーダーを搭載しようと思っていたものの,汎用サウンドしか用意されていないメルクリンのデコーダーを搭載する気にはならず,しばらくサウンドレスで走らせていました。

時が流れて2022年,メルクリンのサイトでBR38のサウンドデータが公開されているのを発見し,サンプルを聞いたときに汽笛の音色が良くなっていたので,ようやく重い腰を上げました。
なお,執筆時のメルクリンのサイトではBR38の音源データ(モーター制御を含む)は配布されておらず,「mDecoderTool3」という名のアプリで直接データをダウンロードする方式に変更されています。

サウンド化のためにmSD3デコーダー(60975)を取り付けますが,オリジナルのデコーダーは基盤と一体化していますので丸ごと一式取り換えます。

オリジナルの基盤に接続されていたコードを外し,交換キットのアダプターにコードの色を確認しつつ慎重に移設します。

交換作業で工夫が必要なのがライトの取付です。オリジナルは丸ピンICソケットが基盤に組み込まれていましたが,交換キットには電球用のソケットがありませんので「丸ピンICソケット(メス)」を別途用意しました。位置の調整を容易にするため,ニトムズの「はがせる両面テープ強力接着用」で取り付けてあります。スピーカーも同じ両面テープで止めました。

ちなみに,この両面テープは若干の厚みと弾力がありますので取付面に多少の凹凸があっても固定できますので,私のお気に入りの一つです。

デコーダーの走行用データをインストールする際に注意すべき点が1つあります
この37030はコアレスモーターを採用しているため設定を変更します(出典:HGH-Moba)。

mDecoderTool3の設定画面です。レンチマークをクリックします。

Motor(モーター)のタブをクリック,Motortyp(モーターのタイプ)のプルダウン・メニューから「4 Glockenanker-Motors(コアレスモーター)」を選択します。

深い音色の汽笛の音を聞きつつ今宵も更け行く

 

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メルクリン 春の新製品

2023-04-01 16:34:36 | メルクリン

メルクリンから春の新製品が発表されました

ICE4 JR東海仕様 品番23401

基本セット 価格401.00ユーロだそうです

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車輪のクリーニング

2023-03-26 19:07:05 | メルクリン

動力車の車輪のクリーニングは車輪が自由に回転しないため手間がかかりますが,それ故便利な商品が存在するものでして,今回は,それを3線式に対応させました

一般的には,クリーニング液をしみ込ませたキムワイプやキッチンペーパーをレールに被せて,その上に機関車を乗せる方法がありますが,これだとトラクションタイヤのゴムの劣化が進みます。ゴム車輪を長持ちさせるためには,やはりメンテナンス・スタンドに機関車を裏返して乗せた状態で車輪を回転させながら磨くのが良い方法ですが結構手間がかかります

ネットで色々と探しているうちに津川洋行が販売しているホイールクリーナーがあることを知り,これを採用することにしました。ホイルクリーナー「ソフト君HO」を選んだ理由は2つです。1つ目は,除染効果のある「通電布」を用いることにより「トラクションタイヤにも使用可能」であることと,2つ目は,左右の線路の間の部分に余分な突起物がなく「センターレールを設置できる構造となっている」ことでした。また,通電布自体に除染効果があるおかげでクリーニング液も不要です

製品自体は,当然のことながら2線式となっておりますので,センターレールに銅箔テープを用い,このテープに給電用の配線を直接ハンダ付けしてあります。

津川洋行のホイールクリーナーはワニ口クリップを線路に挟んで給電する仕組みになっています。このやり方ですとセンターレールの小さな突起に挟むのは難しいので,当鉄道標準仕様のネジ端子アダプタを通してコマンダーから直接給電しております。

コマンダー側のネジ端子から延びる配線の先にプリント基板に銅板を貼り付けてコンタクト端子を作りました。
接続については,3線式と2線式のそれぞれの原理に合わせた単純な方法で,間違え防止に銅板の大きさを変えてあります
3線式のグランド側は左右の線路に通じているワニ口クリップを大きい銅板に2つ挟み,センターレールはそれに通じているワニ口クリップを小さい銅板に挟みます。
2線式の場合は左右の線路に通じているワニ口クリップをそれぞれに挟みます。

通電布はメンテナンス用品として別途購入できるので,この在庫が尽きない限り一生物ホイールクリーナーです

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