去年公開された「木漏れ日の家で」という映画に久々興味をそそられたが、近場では上映されず、観られなかった。
私はDVDなどで、家で映画を観るのは好きではなくて、ほとんど借りない。
映画館で観るのがすき。
だから見逃した映画は残念のままで終わってしまう。
この映画はどうしても観たかった。
だから久々レンタルビデオ屋さんに行ってみた。
運よく借りられて、それでも、居間の大型TVはオットに占領されているのでなかなか見るチャンスがない。
ようやく、オットが少し留守にしてくれて、観ることができた。
あまりにも期待感が強くて、見終わった直後は思ったより感動とかなかった・・
しかし、私にとっての映画は観た後で、どれだけ自分の中になにを残すか?なので、しばらく反芻していた。
とにかく、モノクロの映像が美しかった。
木漏れ日の美しさなど長いこと感じたこともなかった。
そして91歳のしわくちゃの老女優・・
でもやがてなんて美しいのかと思えた。
彼女と犬と、古き美しき老建築の家が主人公の映画だった。
一人息子を「自分の育て方が間違っていたのか・・」と嘆く彼女・・
やっぱり何か間違っていたんだよね。
「この家に住まないか?」と孫娘に言うと「燃やしちゃえば」
主人公以外では、この孫娘役の女の子が本当にうまかった。
生きてきたこの家が彼女の命だった。
決心して実行する強さ。そして静かに旅立つ。
ガラス窓からキャメラがずっと引いていき、家を覆う森の木々の上まで移すと、そこには真っ白な花が咲き誇る木々が・・
なんという美しさ・・。
親友から、弟夫婦がお母さんを施設に入れ、息子の家を作るために無断で実家を壊してしまったと聞いて驚いた。
まだまだ古くはないりっぱな日本建築だったのに。
そんなことも脳裏に浮かんだ。
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