今日の一枚は、今年の女性ヴォーカルアルバムとしてはベスト3に入ると思われる傑作です。
tomato n'Pine
『PS4U(ポップソングフォーユー)』
2012/8/1リリース
Sony Music Records
SRCL 8035~6
昨今のアイドルブームの中で、我関せずとばかりに(笑)マイペースながら良作を連発するトマパイ。
ついに待望のメジャーファーストアルバムを完成させました。
今作も、信頼のブランド“アゲハスプリングス”のプロデュースによるもので、そのクォリティは保障された様なものでしたが、実際に完成したモノを聴いてみて本当に驚くほど良質な楽曲揃いで。
基本的には、既発のシングルが大半で、殆どベストアルバムなんですが、改めて聴く「キャプテンは君だ!」のフィリーソウルテイストのストリングスやホーンの高揚感や、「ワナダンス!」の“ガット・トゥ・ビー・リアル”を下敷きにしたグルーヴにワクワクが高まります。
新曲の「踊れカルナヴァル」におけるラテンディスコに対するリスペクトや、アルバム曲「Train Scatting」のスキャットマン・ジョンをサンプリングする手法など、先達に対する愛を感じますね。
個人的には、実質的なアルバムラスト曲(「夢ノカケラ…」「ワナダンス!」のリミックスはボーナストラックという位置付け)「大事なラブレター」が素晴らしすぎると思いました。頭の中でSMAPや嵐に脳内変換できるくらい、秀逸でどポップなグルーヴチューン。サビ前のキメが実にカッコいい。
彼女たちのヴォーカルのイイ意味での中庸さが、楽曲のクォリティの高さを如実に浮かび上がらせる。アゲハのプロデュースワークが絶妙としか言えませんな。
このクォリティの作品が、アイドルというだけで世間に浸透しない。悲しい事です。
アイドルの命は短いですよ(苦笑)今聴いておかないと、いついなくなっちゃうか・・・・
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YouTube: Tomato n' Pine 『踊れカルナヴァル』