前回、嵐のレヴューをしてから後、へヴィロテで聴いている曲があります。
今回のエントリーはコチラ。
TOKIO
「羽田空港の奇跡」
2012/2/29リリース
ジェイストーム
JACA-5300
この曲を聴いてると、彼らの余裕が感じられます。
年齢的にもオトナってのが如実に伝わる、いい意味でのルーズな感じ。
売上だったり、世間的なイメージだったりといった縛りから解き放たれ、自分の好きな様にやってる感が、見事に楽曲に表れてる。
ただ、こんな風に感じられたのはこの曲を聴いた時から。
ジェイストーム移籍後の彼らの楽曲には感じられなかったサムシングが、この曲にはあった。
長瀬くんのヴォーカルには、万人が受け入れ難いクセが存在する。
スムースさやスタイリッシュな感じとは無縁の、武骨で粘るクセの強さ。
それは、裏を返せば長瀬智也の武器なんだと改めて思わされる。
それくらい、この曲は彼にジャストフィットだった。
クレイジーケンバンドの横山剣が書き下ろした、ワイルド且つグルーヴィなロックチューン。
ギターの音色やリフにTOKIOの色が出る様に考えられていると同時に、全体を支配する鍵盤のフレーズに剣さんらしい粋なクールさが感じられる。
CKBのデッドストックではなく、きちんとTOKIOのコトを考えて彼らの良さが120%出る様に作られた、剣さんの愛情が伝わる名曲です。
ガチガチにカッコよく完璧に仕上げていない、若干のユルさがイイ緩急を作り出し、オトナの余裕と俗なフックの強さを生み出す。
実は、嵐と対比させて聴いてて思ったのは、このルーズな感じの有無だったりする。
言い換えれば、余裕とアイデンティティの有無。
この曲には、これからの嵐が学ぶべきモノが含まれているのではないか・・・・
そんな風に感じていたりします。