最初に断っておきますが、ガールズアイドルポップに免疫と耐性の無い方は読み飛ばしていただいたほうが宜しいかと(笑)
さらに言えば、アイドルポップ好きでもステレオタイプの曲がお好きな方も避けられたほうが(苦笑)
ただ、私はハマりまくりまして・・・・・
発売から10日ほど経ちますが、延々とリピートしております。
ももいろクローバーZ
『バトル アンド ロマンス』
2011/7/27リリース
キングレコード
KICS 91678
彼女たちを知ったのは、かなり早い時期だった様に記憶している。ただし、雑誌で見たので実際の音を聴くまでには少々間が空いた。
メジャーデヴューシングル「行くぜっ!怪盗少女」をテレビで見たのは、ミュージックジャパンのアイドルスペシャルの時。奇しくも東京女子流と同じタイミングだ。
考えてみれば、この2組は全く真逆のスタンスで音を作っている。しかし、どっちも私の心を捉えて離さない。昨今のアイドル戦国時代では、この2組が抜きんでていると思う。
さて、待望のファーストフルアルバムのリリース。
実は、その収録曲を知った時に少々落胆したのを覚えている。
彼女たちが今まで歌ってきた曲は名曲が多い。シングルのカップリングにだって、シビれる曲が揃っている。だから、“なんで「ココ☆ナツ」や「走れ!」が入ってないんだっ”などと不満を漏らしたりもしたのですが(苦笑)
しかし、このアルバム・・・・・・・・・・素晴らしすぎます。
過去の名曲を外してでも成立する完成度。新しい名曲が満載。
前山田健一を筆頭に、若き才能が本気で遊び、真剣にギミック満載の飛び道具を作る。
それに応えるアイドルとしての矜持。常に一生懸命な彼女たちの心根が曲に溢れる。
音楽を評価するのに、歌が上手いだの下手だのという話は実に瑣末なコトです。
彼女たちのライヴ映像を見て、その思いを強くします。
5人は、それぞれに個性を持った声質を持ち、キャラクターが確立したヴォーカルを聴かせてくれます。
リーダー:百田夏菜子の感情が溢れる押し出しの強い声。
玉井詩織の柔らかく全体を支える表情豊かな声。
高城れにの気持ちいい純正アイドルヴォイス。
佐々木彩夏のエロカワイイ(笑)アニ声。
そして、私が最もグッとくるのが有安杏果の声。
若干鼻にかかった強烈に舌っ足らずなハスキーヴォイス。あまり滑舌もよろしくないワシャワシャした声(笑)文字にすると、普通なら鬱陶しいとすら感じるはずなのに、ものすごく気持ちイイんです(驚)
5人ヴァージョンにリテイクされた「行くぜっ!怪盗少女」のラスサビのバックで聴こえる杏果のフェイクを聴いた時、不覚にも泣きそうになりました。
フェイクであんな感じになったのは初めてかもしれん・・・・・・・・
このアルバムには、色んなタイプの曲が詰まってます。
・自己紹介的な名刺代わりのギミックソング「Z伝説~終わりなき革命~」
・ベース音ブリブリのトランステクノアッパー「CONTRADICTION」
・ヴァースとサビを別々に作ってくっ付けた様な転調とテンポチェンジが強烈な「ミライボウル」
・ただ夏休みの宿題が終わらないというだけの内容を延々と歌うラテンアッパー「ワニとシャンプー」
・多田慎也渾身のバラッド(アルバム唯一のスロウチューン!)「キミノアト」
・ライヴで人気の高い、力強いアイドルポップ「オレンジノート」
・古のアイドルチューンの正しい後継(イントロの頭で“フィンガー5”かとww)「スターダストセレナーデ」
・ライヴで盛り上がること必須の、ユニゾンが気持ち良すぎる疾走アッパー「コノウタ」
・小西康陽に「この曲にはピチカートの『さ・え・ら ジャポン』が凝縮されている」と言わしめた「ももクロのニッポン万歳!」
などなど、実にヴァラエティ豊かな構成で、しかもアルバムとしての纏まりがちゃんとある。
今年のベストアルバム、嵐や東京女子流も含めてアイドルポップが相当なパーセンテージを占めそうな予感がしています。
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YouTube: ももいろクローバーZ「Z伝説~終わりなき革命~」(ドラマ無しFull)
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YouTube: ももいろクローバーに全く興味がない人も応援したくなっちゃう動画