嵐のレヴューを2本書いて、殆ど燃え尽きてました(笑)
という訳で、たまには新人さんを取り上げてみようかなと。どれくらい需要があるかは解りませんが・・・・・・・・・
Shiggy Jr.
『Shiggy Jr. is not a child』
2013/11/13リリース
レーベル:MONA RECORDS
ディストリビューター:ULTRA-VYBE
SLMN-1034
たまたま見ていたインディーズ音源の試聴サイトで、たまたまクリックしたら出てきた音が耳にこびり付いて離れなかった。次の日にはショップで予約している始末。
そんなバンドに出会ったのも久しぶりの様な気がする。
オフィシャルHPのプロフィールを見てみると、G,B,Keyb,Dの4リズムに女性ヴォーカルというベーシックな編成。しかし驚いたのは、メンバーの年齢が23歳~26歳で結成したのは1年前だという。なんなんだ?!この出てくる音の練れた感じは?
特に、あまりにも多彩な音を操るギターと、フレーズが気持ち良すぎる鍵盤が素晴らしすぎる。
1曲目の「Saturday night to Sunday morning」のあまりにもポップな佇まいは衝撃的ですらある。こんなにもウルトラポップな楽曲は滅多にお目にかかれるもんじゃない。刻まれるギターのイントロから、キュートな女性ヴォーカルでグッと惹きつけるAメロ。サビかと見紛うばかりのBメロからキャッチー過ぎるフックの塊のサビへ。Cメロの役割を担って余りある絶品のギターソロから鳥肌モノのオルガンソロ~ラスサビという完璧な流れに一発ノックアウトです。
実に楽しそうな雰囲気が切り取られたPVも最高でした。
2曲目以降も、緩いグルーヴが気持ち良いミドルポップ「サンキュー」(ラストで男性ヴォーカルと絡む辺りがキュンってしますww)や、ドライヴ感溢れるギターとタイトなリズムセクションが爽快なハードポップ「oh yeah!!」、端正な鍵盤とエモーショナルなギターに壁の様な圧力のヴォーカルが圧し掛かる「(awa)」、歌うベースと弾むドラムがファニーでキュートなヴォーカルを引き立てる「今夜はパジャマ☆パーティー」(カントリージャズ風味のギターソロが大好き)といった秀逸な作品が目白押し。
やさしいバラッドチューン「ばいばい」で幕を閉じるこのアルバムは6曲だけですが、非常に満足感があってヘタなフルアルバムより充実していると思うのです。
これだけのクオリティの作品を、サウンドプロデュース・アレンジ・コンポーズする20代半ばのバンド。それだけで嬉しくなる。こんなポップネスの塊みたいな若いバンドがいることにワクワクする。もっともっと大きくなって欲しい。そして、いつかライヴを地元で見られる様な存在になって欲しいと願わずにはいられません。