前回エントリーの東京女子流と同日発売。リリース前日には、対決形式で合同リリースイベントを行って話題となった、新世代アイドルユニットもう一方の雄のシングル。
ももいろクローバーZ
「労働讃歌」
2011/11/23リリース
King Records
KICM-1374
タイトルに違わず、勤労感謝の日にリリースされたこのシングル。
色んな意味で話題を呼んでる感じですね。
まず、ビジュアルがそれでイイのか?という問題(笑)
仮にもアイドルが頭にネクタイ鉢巻。半袖の省エネルックジャケット(しかもグレーww)というスタイルは私もやり過ぎ感を覚えますが(苦笑)
しかし、ホントにやり過ぎてるのは楽曲の方。
タイトルチューンの作詞は、筋肉少女帯の大槻ケンジで、作曲と編曲はイギリスのポストロックバンド“THE GO! TEAM”のイアン・パートン。
この人選はいったい何なんだろう・・・・・・
off vocal versionを聴いてみればわかるけど、コレは完全にアイドルの楽曲じゃない。
モダンに仕立てられ、今の音にブラッシュアップされた古のプラスロック。
チェイスの「黒い炎」とかのエッセンスを感じる音。
個人的には決して嫌いじゃないです。むしろ好き。すげーカッコいいし、ポップでキャッチーな要素も忍ばせてある。
しかし、決してアイドルの範疇に収まっていないのが微妙なトコなのだ。
彼女たちのコアファンの多くは、アイドルが好きというよりも彼女たちの存在が面白くて好きになった人が多い様に感じている。その中には、プロレス的な展開が好きだったり、サブカルマニアだったりといった存在がある。
アイドルが、こんな面白い事してんだって楽しさが、そーいう層を引き付けているんじゃないかと思ってる。
それは、彼女たちがアイドルとして活動しているコトが大前提。そこに彼らが引き寄せられていったからこそ生まれた世界なのだと思う。
しかし、今回はどうも彼女たちの方からサブカルに寄せていった感じが否めない。
自分から寄せていって、アイドルの枠を自分からはみ出しちゃダメだと思ってる。
彼女たちが魅力的だったのは、どんな面白いコトやったってアイドルにしか見えなかったからこそ。
やってるコトがアイドルという世界を無視していようと、アイドルにしか帰着しなかったこと。
しかし、今回は結果的にサブカルにすり寄るコトでアイドルの枠を無視してしまった様に感じてしまった。
そんな意味では、カップリングの「サンタさん」があって良かった。
前山田健一が、過去楽曲の「ココ☆ナツ」のフレーズなども引用しつつ仕上げた、いかにもアイドルポップなクリスマスソング。
これも十分にギミック満載だけど、決してアイドルから逸脱している訳ではない。
彼女たちをどう導くかは、スタッフのプロットにかかっている。
決して道を踏み外すコトの無い様にしてもらいたいと願ってやまない。
最後に一つだけ言っておくけど、この「労働讃歌」
ももクロ以外のアイドルでは決して成立しない楽曲だと思います。
彼女たちでないと意味が無いという点は大事なファクターだと思ってます。
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YouTube: ももいろクローバーZ 労働讃歌 【歌詞入り】
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YouTube: ももいろクローバーZ「サンタさん」music video