このブログを書いている「私」は 普段はお店番をしながら 雑務をしています。
現場には行く事がほとんどありません。
なので、電気屋の奥さんとして18年ですが まだまだ知らない事だらけです。
今日は一つお利口になったので、それを残しておきます。
縁あって 初めて訪問したお客様から
「我が家は転勤族なので、引っ越しに強いエアコンを紹介してほしい」
とお話をいただきました。
そこで 現場工事担当の夫から
「メーカーの相談窓口に電話して ベンダーのついている機種を聞いといてくれ」と
言われました。
メーカーへの電話ってなかなかつながらないので こういう役割分けは 当店ではよくあります。
メーカーの相談窓口に電話して
「販売店です。引っ越しの多いお客様にお勧めしたいので 配管にベンダーの付いている機種を教えてほしいのです」と言ったら
電話口の女性は 「エアコンにベンダー・・・?」の意味がわからないようです。
総合窓口からの相談でも、エアコン担当窓口でも 結果は同じ。挙げ句の果てには
「ベンダーというのは 銅パイプを曲げる工具ですから、商品には付いてきません」と 言われてしまいました。
「当社のエアコンは どれも引っ越しに強い商品です」とも・・・。
正直なところ私も こういう物だと 100%わかって電話していないので、ネットで検索しました。
(それを先にするべきですが)
ベンダー・・・確かに工具ですね。パイプ芯なんてのも出てきましたよ。座屈防止材なんてのもあります。
調べるうちに だんだんわかってきました。
そういえば 以前 エアコンの分解クリーニングをしたときに
室内機に付いている銅パイプの根っこにぐるぐる巻の金属がついていました。付いていない機種もあったかも。
あれか・・・!
今日、時間がとれた夫が 相談窓口で男性と話したら 理解してもらえたそうで、機種も教えてもらえました。
ベンダー、正確には「スプリングベンダー」で、CS-XSシリーズについているそうです。
CS-Fシリーズはついていませんので、度重なる引っ越しで 曲げたり伸ばしたりすると配管が折れて ガス漏れが起きる場合があります。
はい、このようにグレーのカバーの上から触れるか、剥いてみないと 付いているかいないかわからないそうです。
これは カタログには載ってないことですね。
さて、こんな具合に
現場を知らずお客様とも直接会わず、カタログ・電話・パソコンの前ばかりにいると わからないことがいっぱいあります。
小売店側も、メーカー窓口も。
その点、現場で工事をし、お客様の要望に耳をかたむけていると 手に取るようにわかることがいっぱいあります。
今回は 電話ばかりの女性同士で話が通じず、現場を知っているであろう男性同士で理解し合えた典型でした。
その電話に出てくれた男性は以前、
「P社だけでなく、TもHもMも知っていて はじめてエアコン相談窓口っていえるんだ」と叱られ、
各メーカー、取り付け工事・事例・故障など エアコンに関することを 日々勉強しているそうです。
私も もっともっと勉強しなくちゃいけないですね。