ぬるい!砂糖も多い!

おいしいコーヒーが飲みたい

パロディー

2019年06月28日 | 日記
森鷗外の『ヰタ・セクスアリス』って、自然主義文学のパロディだと思う。文学評論家とかが、しかつめらしく作品を「解説」したりするけれど、そういうのとはちがうノリのものだと思う。

パロディーと言えば、スタニスワフ・レムの『泰平ヨンの未来学会議』って、英語圏の「ニュー・ウエイブ」とやらを、わるく言えばおちょくった作品ではなかろうか。「内宇宙を目指したよ。どう?」という、レムの哄笑が聞こえる・・・って、考え過ぎか。ちなみにレムがこれを書いたのは、1970年。

キングコング

2019年06月10日 | 日記
1933年公開の『キングコング』をこのたび初めて見たが、ここまで見事なできばえだったとは。公開当時の衝撃はものすごかったはず。

北杜夫が幼い頃、大評判のキングコングを見るために映画館に連れていってもらったはいいが、想像の中で膨らむ恐怖に圧倒されて泣き騒ぎ、外に出されてしまったそうだ。「キングコングを見て泣いたと言われたが、私はキングコングを見ずに泣いたのだ」

「怪獣もの」への影響力は当然ものすごい。1966年の「ウルトラマン」で、ラゴンがビルの窓から中を覗きこむ場面とか、1984年の「ゴジラ」で、都心に現れたゴジラの前に電車が走ってくる場面とか。

ついでに、ヒロインの脚線美もすばらしい(笑)。あれ、当時なら物議をかもすぐらい過激だったのではなかろうか。日本公開時はカットされてたりして。