グリム童話に Allerleirauh という話があります(岩波文庫『完訳グリム童話集2』所収「千びき皮」)。金色の髪をした世にも美しい王妃がいたが、亡くなってしまう。王は悲嘆にくれたまま。やがて王女が母親そっくりに成長する。王が娘をめとろうとしたので、娘は逃げ、顔を黒くぬり美しい衣装も隠して、ある王宮の下働きになる。彼女は日の当たらない小部屋に住んでいたが、王宮で祝い事があるたびに、もとの姿になり、太陽の衣装、月の衣装、星の衣装をそれぞれ身に着けて、人々の前に姿をあらわす。そうして、彼女の美しさのとりこになった国王の妃となった。そういう話です。
舞台装置はちがうけれど、話の構造は『古事記』の天岩戸の物語とそっくりではありませんか。してみるとこの民話も、アマテラスの岩屋隠れと同じく、世界各地に伝わる「隠された太陽が解放される神話」の末裔ですよね。
グリムが記録したこの話から、神話の痕跡がうすれてシンプルになったのが、われわれになじみの深い「シンデレラ」のお話。一方、極東ではアマテラスが「女王ヒミコ」に変形しました(このブログのひとつ前の記事を見て下さい)。
結論: シンデレラとヒミコとは同じルーツをもつ(笑)。そういうことで。ははは。
舞台装置はちがうけれど、話の構造は『古事記』の天岩戸の物語とそっくりではありませんか。してみるとこの民話も、アマテラスの岩屋隠れと同じく、世界各地に伝わる「隠された太陽が解放される神話」の末裔ですよね。
グリムが記録したこの話から、神話の痕跡がうすれてシンプルになったのが、われわれになじみの深い「シンデレラ」のお話。一方、極東ではアマテラスが「女王ヒミコ」に変形しました(このブログのひとつ前の記事を見て下さい)。
結論: シンデレラとヒミコとは同じルーツをもつ(笑)。そういうことで。ははは。