これまで出会ったお年寄りから、なるほどと思う様々な言葉を聞きました。自分ももう少しで高齢者の仲間入りをして、周囲の環境や情勢の変化でどのような運命をたどるのか。ただできる限り、健康でまわりに面倒をかけずに長生きしたいと多くの人が願っています。そんななかで、出会った方々が、相当高齢になっても自立していて、お手本のような生き方をされていたので、色々と質問をしてみました。何気ない会話の中で出てきた様々な言葉。ときどき思い返してみます。
「私が長生きできているのは、面白い人間だからだと思います。いつもおかしいことを考えていて、機嫌が良いから。でも年をとることはあまり良いことではないわね。若いうちにたくさん楽しんでおきなさい。」
「年金受給者は暇で時間をもてあましていると思ってるのでしょう。ところが年をとると毎日すごく忙しいのよ。以前すぐに片付けていたことが、今はずっと長く時間がかかるから、ひとつひとつこなすだけで、すぐに一日が終わってしまうの。昔よりずっと忙しくなっているような気がするのよ。」
「戦争とか、危機的な状態になると意地悪な人や自分勝手な人は減って、皆礼儀正しい良い人になってしまうのよ。食べ物や物資が不足してきたら、そういう人は誰からも相手にされなくなって食べ物にありつけなくなるから、皆自然ときちんとするようになるのね。」
「極限状態で、自分が卑怯な態度をとって、自分だけ生き残ろうとするのではないかと心配ですって? 大丈夫。そんなときは熊のような力がわいてきて、必ずちゃんと人を助けて、行動できるものです。自分を信じて磨いていきなさい。」
激動の20世紀を生き抜いて来た方々はさすがです。
また、思い出したらご紹介しますね。