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仙台のMTBショップDimensionの日記

懐かしい名前が日本に帰ってきました。

20年以上も前のことになりますかね。
前後サスのマウンテンバイクがまだ珍しかったころ、上等なクロモリフレームのブランドとしてBREEZERというブランドが日本に輸入されていました。
リッチーなどと並ぶ高級なクロモリフレームのマウンテンバイクで、独特なグラフィックが施され存在感の抜群なブランドでした。
そんなどれだけの人がおぼえているかわからないブランドが久しぶりに日本にやってきました。
そのころとはマウンテンバイクの姿かたち、各部の規格など全く異なりますが、それでもいまだにクロモリでフレームを作っているというのがこのブランドの本筋というところなんでしょうか。

27.5+ホイールの細身のバイクです。
非常に細く見えるトップチューブとダウンチューブですが、実はシートチューブが太いため余計にそう見えます。
シートステイもチェーンステイも細く見えるものの実際はそんなに細くありません。
チューブはオリジナルスペックを採用しています。
ジオメトリはフォワードジオメトリに近いです。しかし乗った感じは全然そうではないんです。これは後から述べますがこのバイクの最も難しい部分になります。

スペックは本当に最新で、ワイヤー類は内蔵されます。
フロントディレーラーは何とサイドスイングに対応、これももちろん美しいルートで内蔵されています。
BBはプレスフィットです。

このバイクの最も美しい部分、リアエンドです。
シートステイのカーブが美しいですし、リアエンドは148mmブーストと最新スペックなのですが、全然そうは見えないエレガントなつくり、素晴らしいです。

ヘッドチューブはこれどこかで見た覚えがあるので既製品だと思いますが、エレガントに見えるカーブを描いた美品です。この女性的なラインがいいですね。
当然テーパードになります。

インテグラルのドロッパーポストに対応しております。ここら辺はもう当然ですね。

ワイヤー内臓に至るゴムのグロメットすら美しいのです。
徹底的にデザインにこだわったものを集めています。
トップチューブとダウンチューブが接触しないというのもこだわりなんでしょうね。
とても女性的なフレームです。

リアディスクキャリパーは片方がチェーンステイ、もう片方がシートステイで力を受けます。
これおそらく応力の分散という面でかなり効果を発揮すると思われます。
重量増を発生させずにうまく処理するいい方法なんでしょう。

最後に操縦性なのですが、このバイク、中途半端に最新のジオメトリになってしまった感があり、リアセンターが短いけれど、ヘッドが立っている感じのバイクで、かなりフロントが食い込んでいくので、フォークに依存します。
今ついているのが2017のレベレーションで32mmインナーだったころのなので、ちょっとピーキーすぎる操縦性です。
120mmのストロークするのに69度のヘッド角だと、ボトム付近では非常にヘッドが立ってきてしまうので、Gの非常にかかるようなコーナーで操縦性が一気に変化して危なくなります。
120mmを想定しているのならもっとヘッドを寝かしてもらわないとボトム付近まで安心して使えないです。
乗っている間中、妙に爪先立った操縦性で安心感があまりないので、トレイルでハイスピードで走るのはかなり神経を使うでしょう。
乗り味そのものは圧倒的なシルキーさで感動を覚えるので、非常に惜しいです。
現在取り扱うかどうかという段階なのですが、欲しいという方が現れない限り来年を待とうと思います。
ジオメトリが改善されるのを心待ちにしたいと思いますね。
このフレームの価格は99800円と妥当なところだと思います。
ハイスピードで駆け抜けなければ操縦性も良いところなのかもしれません。XCバイク的なんですよね。
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