そして2015年に開発されたバイクはとてもコストがかけられました。
バブルの頃の日本車のように。
ですから各社共に2016年モデルは非常に気合が入っていたと言えるでしょうね。
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JAMISも同様で2016年に向けて非常に意欲的なコンセプトのバイク、DRAGONSLAYERを登場させました。
このバイクの凄いところは、DHから旅までを1台でカバーしようとしていることです。
ちょっと考えると最も遠いカテゴリーですが、1台でカバー出来るポテンシャルを持たされました。
じつは、この両者にとって同じような性能を求められる部分があったために両立できたとも言えると思います。
非常に重い荷物を積んだとき、バイクそのものに安定性が無ければならないんです。
超高速で山を駆け下るときも同じですよね。
そしてクッション性とグリップも重要です。
これはオフロードロングツーリングでも非常に重要です。
ですから、DHと旅を1台でこなすことが出来るバイクが出来たのです。
ぱっと見、意外と2017モデルと違いますよね。
それはこちらはお金をかけまくって作ったいわゆる本物で、2017モデルはそれを一般化したレプリカ的な感じになっています。
さて、まずは大きく性能が異なるのがこの部分フォークでございます。
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2016FOXのフォークは全部FITカートリッジでした。FOXも好景気により大盤振る舞いしていたんですね。2017は逆に一気に安いグレードを出してきてそれなりの性能にダウンしたモデルを採用しています。
2016FOXのフォークは私もファクトリーもパフォーマンスもどちらも使用中ですが、ヌメッとしたストロークのフィールこそ持ちませんが、基本的な動きはパフォーマンスでも同じです。素晴らしい性能を持ち、やばい状況になることがありません。
このバイクはブースト規格ですので、フォークのエンド幅は110mm DHバイクと一緒です。
インナーチューブも34mmで、XCモデルと一線を画す剛性を持っています。
下りでは思い切り突っ込むことが出来る剛性を、旅では重い荷物を積んでもよれないタフさを発揮します。
当然3ポジションダンピングモードを持っています。
このフレーム2017モデルと全く違いますから、チェーンステイの集合部も専用ヨークで大きなタイヤクリアランスを持っています。
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クロモリでこういう変態的なつくりを持つのはKONAEXPLOSIFやHONZOくらいですかね。クロモリに並々ならぬこだわりを持っていなければここまでやりません。
チューブはレイノルズではなくあえてのオリジナルチュービングです。
このフレームに必要とされる性能を持ったチューブをわざわざ開発したのです。
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実際レイノルズとは言っても全てのチューブがそうではないのがJAMIS、元々自社のバイクに合わせて専用チューブをリア三角などに使ってきていました。
それを全てにわたって使って、非常に大きなストレスがかかるであろうこのバイクにそれに耐えうる超軽量クロモリチューブを作り上げたのです。
JAMISのPROクロモリフレームは基本的にダウンチューブが曲げられています。
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2017モデルはSPORTSと同じフレームを使うPROなので、ここら辺がえらく残念になっています。曲げることによりフォークのダイアル類と干渉しにくくなるためヘッドチューブを短く出来ます。それによってハンドル高を下げる余地が生まれるんです。
やっぱり手仕事で作っていたこのリアエンド。
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こんなアホなほど凝ったリアエンド2016年モデルだけです。
2017からは一般的な鍛造のものになりました。
ポストマウントではなくISですし。
このように名前は同じでも全く違うグレードのバイクなんですよ。
でも販売側としては新しいモデルの方が安いと言うわけにはいかないので、2017モデルと同じ267000円と10万近く値引きしています。
2017モデルを購入しようかと検討中の方は、こちらをお買い求めいただいたほうが幸せになれると断言します。
あと、2016DRAGON 29 SPORTSもSALSA EL MARIACHIよりいいバイクですので、是非ご検討ください。
税込み15万にいたしました。