ブルース、というキーワード。
自身が...あるいは自分の音楽がどんな状況にあろうとも、常に心の支えになってきた言葉。
アタシが目指していたのはいつだって、日本のブルースでした。。。
ブルースが大好きだという事実が...そして、音楽をプレイするにあたってもっとも多くのことを、そこから学ばせてもらったという自負が...どぶゆきの音楽活動の、おおきなおおきな、支えになってきたのです。。
その事実が、音楽とは何か、そして、生活と共にあるリアルミュージックとは、あるいは人の心の有り様に深く寄り添う音とはなにか、を考えさせ、音を奏でるデイジー☆どぶゆきの、ながらく道しるべとなってきたのですね。
昨日夕刻。
ブルースという音楽の、確かになにか、その大きな歴史にひとつ、幕が降ろされたのです。
現地の時間だと14日に日付になるそうですが...ブルースの生き字引、そして最後のリアル・ブルースマンにして、最後の最後まで年間200本近くのライブをこなすという、若手にも真似できない暮らしを70年以上続けてきた、そして恐らくは...その後のロックミュージックにおいて、もっとも大きな影響を残した人物でもある、もう誰にも真似できない領域のまさしく「KING」であった、ブルースボーイこと「B.B.King」氏が、その生涯を終えたというニュースがあちこちから届きました。。
ニグロアメリカンの長く辛い歴史とともに寄り添い、時代の流れとともに形を変えながら鳴らされ続けてきた、黒人民謡といっても良い、ブルース、という音楽。
その歴史の、おそらくは現役としては最後のリアルな証人でもあったはずの、B.B.King。
彼たった一人だけが、89になるその歳まで、ツアーに次ぐツアー暮らしの中、常に生きたブルースを、文字通り毎晩奏で、そして...遠い昔になってしまったプランテーション時代の記憶とともにその歴史を「リアル」に伝えてくれるブルースマンだったのです。
他の先人たちはとっくに他界。
BBに続く世代のミュージシャンも、年齢からも体調からも、BBほどには演奏できない。
ロックミュージックそのものも、変貌を遂げながら、時の流れとともに、そのルーツからは少しずつ、確実に遠のいてきている。この先の若いミュージシャンは、残された音源の中からしか、学ぶことができなくなるのです。
ブルース=リアルミュージック。
いや、そうであって欲しいという願い。。
ある意味では、昨日、確実になにかが、終わってしまったのです。。。
もちろん受け継ぐし!学ばせてもらったことを糧に、深化して行きたい。
しかし、しかしなのです。。
彼が現役として歌って弾いていたからこそ、そこに寄り添えたのです。
いままでも、多くの偉人たちが旅立って行きましたが、、こんな気持ちになったことはなかったですよ。。。
初めて見た本物のブルースマン。
高校二年のとき、名古屋市公会堂で観た、BB。先に旅立ったアルバートキングとのジョイントツアーでした。
高校二年の少年には、ちょっと強烈だったな。
ちょうど、U2とのカップリングで「Love came in town」がヒットしていた頃。
あかん、なんかまとまんないや。。。
いまでもブルースを聴きたくなるとまず戻ってくるのが、BBのライブ盤。
彼こそは、本物の「King」だったよ。そう、キングは彼たった一人だったんだ。
ありがとう、BB。
まさか、こんな気持ちになるとは、自分でもびっくりだけどね(苦笑)。そうさ、手に入れた高校3年の時からずっとずっと聴き続けてきたこの名ライブ盤。黒人聴衆の熱狂とともにぶっ飛ばすこのレコード。
「今夜、あなたが求めるならば、感銘をお届けいたしましょう。」
長年ニューオリンズで暮らし、ギタリストとして活躍されてきた、ヒロナリさんのお店に寄って、ひとしきり話して。。
ブルースに憧れ始めた高校生の頃からの時間を、いったり、きたり、いったり、来たり。
こんなに偉大なブルースマン、彼以外には、後にも先にも存在しないでしょう、間違いなく。。。
ヒロナリさんが言ってました。。
この70年以上の間、R&Bも、ソウルも、ロックも...公民権運動もニューソウル運動も...全て通過してなお、年間200近くのライブをこなし、しかもそれは...時代がより沿う時期もあれば離れた時期もありながらの、常に一定グレードのパフォーマンスで沸かせ、、つまり「ショウ・ビジネス」としてのブルースを完成させ、しそてそれを文字通り死ぬまで体現し続けたという...それがしかも、その分野の第一人者なわけで...
たとえば、ポールマッカートニーが、
ローリングストーンスが、、
それをできているのかといえば、、全然できてないじゃん?
ポールは先日の来日でも素晴らしいライブで魅了してくれましたが...しかし。
だからといって毎晩のように演奏し続けることだけがリアルなのかといえばそうではないのですが...
しかしなのだ、では、いったい誰が彼のようにできるというのかと、いうことなわけで、、、
その録音物は常に最上級。
ライブだって、全くブレなし。常に、常に相手が白人だろうが黒人だろうが、黄色人種だろうが、、、監獄内の囚人であろうが...器とユーモアで、沸かせ続けたのだから。。。
時代が彼に寄り添おうと、
時代が離れていようとも、
そのステージは全くぶれることなく。。
「今夜、あなたが求めるならば、わたしが感銘をお届けいたしましょう。」と。
職人中の職人であり、プロ中のプロであり、、、文化遺産であり、、、そして常に彼は、品位を落とさなかった。。。14~15の頃からもう、プロなんだよ彼は。そのまま、75年、だ。他に誰にそんな偉業を成し遂げた人がおるかね。。
歴史的意義からももう、それは、彼たった一人のはず。この先もきっと。
おそるべき宇宙人だよ(笑)。
なんども言うけど、、、、ゆえに、KINGは、彼ただ一人なのだ、キング中のキング!なのだ。。
あの、エリッククラプトンが、自画撮りの映像をフェイスブックにあげとります。こんなことも、異例中の異例。。。
どうか安らかに。ありがとう、ブルースボーイ・キング!
ヒーローが星になっちまうね。
自分は、ブルースの
深い深い部分までは、
そんなに、入り込んでないから
BBキングの事語るまでは
できないけど
一番尊敬する部分は、
晩年も現役。
これに尽きる。
すげ~事だと思うな、
本当、死ぬまで
ブルースマン。ブルースボーイ
どぶさん、しばらく、
抜け殼だろうけど、
頑張れよ。
やー、ま、仕方のないことですが...彼は本当にダントツだったからね、晩年までずっと。。。
そしてブルースといえば、っていう、代名詞でもあったわけだ。。。
時代がどうであろうと、常に最上のショウを届け続けたなんて、本当、言葉では簡単だけど...誰にもできないことさ。。
しかし、ホント、まさかここまで空白感感じるとは思わんかった(苦笑)。
うまくいえないが、、、ひとつ。時代が終わったわけだ。。。
みんなB.B.の子供なんだよ。
彼の影響は絶大ってゆーか、もうロックギターにおいては彼の影響ない人なんぞぁ居らんよなぁ。。。
しかし、、、本当にリアルで、最高級のブルースマンが、最後の最後までロードで伝説を作り続けたとくりゃ...とてもじゃないが、彼を超える存在はもう現れんよね。。。
そして彼には、品があった。。。