小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

二次災害を引き起こさないためにしなければならないこと。

2005年01月29日 23時30分47秒 | 新潟県中越大震災・地震
どうにも不穏でならない。
なんでこんな気持ちになるのか気持ちを整理してみた。

1/14の日記を見てください。市内のある工場が雪で倒壊しました。

ドスーーーンという思わず振り向くような大きな音を聞きつけた私は窓を開けてギョッとした。
すぐに警察と新聞社とテレビ局と市と、のちにこの工場の本社に通報した。
マスコミ関係者と行政には【今のこの雪は重いんだよ】と
山間部に比べて比較的少ないといわれている市内でこれだから【厳重な警戒が必要なんだよ】 と
市民に(特に赤紙黄色紙の世帯に)早急に知らせてほしかったからだ。

警察と新聞社がやってきた。
警察には写真入りのフロッピディスクをもたせた。倒壊前と後の二枚。
素人なりに分析もして説明もした。
役立ててもらいたかった・・。

新聞記者は写真を撮っていったが、翌朝の紙面には写真も説明もなにもなく
昨日市内で●棟が雪で倒壊 のような淡々とした小さな記事が載っていた。
別の大切なニュースがトップにくれば削られる。そんなことはわかる。

そして某テレビ局は・・「またなにかあったら連絡します」といったっきり取材に来なかった。
絵がないからだ。倒壊の「瞬間」の絵は欲しいが「倒壊後」の絵ではインパクトがないから「いらない」と判断したのだろう。

あのときにもっと雪の怖さを伝えてくれればよかったのに・・・と悔しくてならない。
行政には専門家に市内を周ってもらって危険な家屋には直接通告なりアドバイスなりをしてほしかった。

雪下ろししたくてもできないという人の相談にも、仮設住宅入居者だけではなくて一般の家庭にも配慮してほしい。
したくてもできない人がいっぱいいるんです。
雪下ろし業者に依頼するお金も 健康でかつ時間的に余裕のある家族もなければ 悩んでることしかできない人たちだっているのです。
そういう人たちを支援してあげてください!

自分たちでがんばろう は酷すぎます。
再び二次災害を起こさないためにどうすればいいのかをもっともっと考えていただきたい!
もっと【実りある報道】【足で政治】をしてください。

無関心 

2005年01月29日 16時17分09秒 | 新潟県中越大震災・地震
今日の午前中までに届いたメールをプリントし、さきほど篠田舘の方に届けてきました。
伺う前に電話でご主人とお話したのですが、告別式に出られているとのことでお会いできず、旅館のマイクロバス周辺を片付けられていた奥様にお渡ししてきました。

うちのこどもたちも絵を描いてくれて、それもお手紙にしてお花の封筒に入れ、直接こどもたちから奥様へと渡してきました。

明日は大雪が降るので子連れで出かけるのはつらいことと、みなさんから寄せられた温かいお気持ちを早く伝えてあげたいという思いでした。



昨日地震があったときにテレビをつけて震度を確認をしようとしたのですが、そのときたまたま国会中継が行われててボーッと見ていたところ、小泉にかみついていたのは東北の雪の怖さを知っている議員でした。
のらりくらりの小泉に対して「議論している間に雪はどんどん降り積もるんですよ!」と言っていたのが印象的でした。

雪が降らない地域の人にとって「地震には関心あるけど雪には無関心」ということがよーーくわかって悔しくて悔しくて 最近は怒ったり泣いたりばかりです。

ずっと小千谷に住んでいる人はそうでもないのかなぁ?
いちいち雪のことで大騒ぎしないし「自分らでなんとかするしかねっ」って思ってるのかな?
あたしはダメだぁ。
雪を知らないとこで生まれ育ったから 「雪ってこんなに大変なのよ!!」って言いたくて言いたくてしょうがない。
でも、これを「うざい」と思う人もいるんだろうなぁ。

きついっす。