一時的に10割負担を経験して、健康保険制度のありがたみを身に染みて感じました。医クメン・たきいです。
自治医大卒業生あるあるですが、「県」「市」「町」と所属がコロコロ変わるので、保険証がしょっちゅうかわります。私なんてここ5年毎年連続で変わっています(笑)
自分の名義の保険証しか持っていなかった頃は幸い健康で保険証もほとんど使わなかったので特になにも困らなかったのですが、定期的に医療機関受診する扶養する人(=長男)がうまれてはじめて、その煩わしさに気付かされました。
いつの間にか子ども医療費助成に所得制限がなくなっていた、というのも今回初めて学びましたが(ありがたいことです)、その「受給者証」の手続きも保険証が変わるたびに届け出が必要ってちょっと面倒……。
今年は県の保険証の事務手続きに遅れが生じたそうですが、発行当日に行政職員の方が「次の受診に間に合うように」と直々にわざわざ自宅まで保険証を届けていただきました。無理をいってすいませんでした。
当県では、一般的には県知事の名義で「○○町派遣を命ずる」として、「○○町職員」になるという手続きが踏まれています。派遣元(=県)が義務年限内は常に雇用するという形をとってくれてもいいような気もしますが、そのあたりの根拠法はどうなっているのでしょうか。卒後7年目にしてこういうことをようやく考え始めるあたり、医者は世間知らずと言われてしまうんでしょうね……。「法律に照らす」という考え方が行政の皆様の基本的な思考と知って以来、少し理解できるようになりました。と、同時にちょっと気になっちゃいました。
さておき、ひょっとして「マイナ保険証」がすべてを解決するのか…!?
と思ってググってみましたが、
……残念ながら、これまでの経験的に田舎の自治体の事務の仕事はあまり信用がならないと感じてしまうこともあるのが現実で、異動の多い人のマイナ保険証の紐づけは今後うまくいくように機能してくれるのでしょうか。マイナポータルサイトの説明書きも、マイナ保険証を使って市民生活を送るうえでは非常に不安になるQ & Aです。それって「大変お手数」すぎるもんな。
確定申告ではマイナンバーカードのありがたさを感じているので、マイナ保険証事業もうまくまわってくれるように応援しています。
そんなこんなで、保険証に振り回される我が家なのでした。
(払い戻し清算に行った小児科で、説明を受けたはずの妻から何も聞かされていなかった注意をいろいろと受けて、「医療者の事務的な声掛け」って患者や家族には全く届かないんだなと学んだ人(笑))