会員だと他店より2円/Lくらい安く入れられるいきつけのガソリンスタンドに行く道中、怪しげな看板を見つけました。
なんのこっちゃとググってみたら、「捏造」の文字が並び、「あっ!」。宮城県の恥ずかし歴史のひとつ、「旧石器捏造事件」。20年前のスクープ。当時まだ私は小学生、でもこの事件は鮮明に覚えているぞ。遠い町の出来事な気がしていたけれど、まさかこの街に住むことになるとは思いもしなかった。
車で数分中心街から出ればたちまち、「ザ・ニッポンの原風景」みたいな景色の広がるこの場所に、かつて旧石器人がいたんじゃないかと妄想してしまう気持ちも分からなくはないけれど、虚栄より謙虚。ちょっと文字が欠けて草が生い茂り、誰にも注目されない看板をみながら考えさせられたのでした。専攻医・たきいです。
近頃ハマっている陰キャな趣味があって、大学の同級生の名前をググって彼らの働いている病院のHPを覗くということ。暇な当直の夜とかについてやってしまいます。
「こんなに太ってしまって、さぞ苦労しているんだろうに・・・」
(人のことは言えない)
「ちょっと痩せた気もするけど、大学時代より10歳老けて見える」
(そんなこと言うキミはもとから老けている)
「なんも変わらんなコイツは」
(でもきっとデキレジに成長しているんだろうなぁ)
だなんて、田舎の病院というのはなぜか常勤医の顔写真公開のHPにしているところも多く、暇な時間を潰すには退屈しないのです。夜更けにスマホをいじるのが捗って、救急車に起こされて、早く寝とけばよかったと後悔するまでがお決まりのコース。
こんな陰キャな趣味に走ってしまうのも、職場に同期がいないせいかもしれません。医者3年目の人間は院内に私だけ。義務年限で派遣される病院としては恵まれているほうで、4、5年目の先輩もいるし、初期研修医もいる。仕事で困れば相談に乗ってくれる上司にも恵まれて、文句なしの労働環境ですが、同期が身近にいないというのはなんとなく孤独感があるものなのです。
おーい!同期のみんな!元気にやってますか!
明日も忙しくなる予感がするけれど、各県の同級生たちもきっとなんとかやっているんだろうし、明日もがんばろう。
(医者という仕事は真面目にやればやるほどプライベートなブログネタがなくなると思う人(笑))