育休について調べていたら、面白い論文風エッセイをみつけました。
久保毅幸、2023年、「育児休業のすすめ:ニューヨークで専業主夫になった物理学者」、加速器、Vol. 20, No. 1、50-56
バリバリの研究者パパとバリバリの海外出向官僚ママ、なんと2年以上の男性育休を経験しているそう。本文から類推するにおそらくご夫婦で京大出身の頭脳派カップルのようです。
天照大御神と閻魔大王のくだりなど、くすっとしてしまう軽快な文章ですのでよかったら読んでみてください。医クメン・たきいです。
著者の所属施設でも育休中の副業は禁止されているそうですが、私もそうでした。医者の複雑すぎる労働形態のせいとワーカホリックの性質がゆえに、
「育休中は当直バイトも禁止なんだ。そもそもいま公務員だし」
というと、医者仲間からは驚かれますが、世間一般の感覚からいうと驚くほうが世間離れしているのかも、と一般市民になった今思います(笑)
さて、その中の一節、
「こうした活動を続けることは,主夫(主婦)の多くが感じる「社会から隔絶されたような感覚」を紛らわすためにも必要かも知れない.」
著者は「こうした活動」として、論文執筆と査読とを挙げていましたが、私の「こうした活動」は週1回の研修日です。県庁と妻とが週1で医者をやることを許してくれたおかげです。
デューティー業務が終わってから後輩に内視鏡指導もこなしてきました。
職場ってすごく楽しい。たまに行くと。
(仕事後の飲み会にも息子を風呂に入れたあとにキッチリ参加してきた人(笑))