ヒヤリとしたことがあるので共有させてください……。医クメン・たきいです。
秋になりました。ブドウの季節です。
頂き物のシャインマスカットを夫婦で食べながら、ちょっと齧らせるくらいならいいかともぐもぐ。「誤嚥に注意しないとね」「指からは絶対離さないよ」と夫婦間で声掛けをしながら、監視体制もばっちり、のつもりでした。
これがとんだ間違いでした。
おいしそうにニコニコしていたところ、急に苦しそうな表情になりました。
ヤバい、嚙みちぎっちゃったか!
吸気性喘鳴っぽいのも聴こえはじめたところ、とっさの妻の背部叩打法で窒息は解除され、嚙みちぎられたブドウの欠片がポロリと出てきました。冷や汗……。何事もなかったかのようにケロっとしたいつもの笑顔の息子。
汁を吸ってくれればおいしく楽しめるよね、のはずが「思ったよりも発達していた前歯でブドウを噛み切ってしまった」ということが想定外でした。窒息のリスクがあるというのは分かってはいたけれど。そのまま咥えさせること自体がよくなかったと思われます。めんどくさがらずにキザミ食にして与えるべきでした。
怖かった……。
今回の失敗を振り返ります。
恥ずかしながら知らなかったのですが、
「4歳以下のこどもにはブドウやミニトマトは4分の1にカットしよう」という窒息予防運動が日本小児科学会から出ています。実際に噛み切った欠片は4分の1サイズくらいではあったのですが、それでもこうなってしまったのだから、わが子の嚥下能力では非常に危険な食べ物ということです。
窒息しやすい食材の一覧も出ていたので展開します。
①丸くてつるっとしているもの
ブドウ、ミニトマト、さくらんぼ、ピーナッツ、球形の個装チーズ、うずらの卵、 ソーセージ、こんにゃく、白玉団子、あめ、ラムネ
②粘着性が高く、唾液を吸収して飲み込みづらいもの
餅、ごはんやパン類
③固くて噛み切りにくいもの
リンゴ、生のにんじん、水菜、イカ
〜食品による窒息 子どもを守るためにできること〜 日本小児科学会 こどもの生活環境改善委員会2023 年11月改訂 ver.2 より引用
リンゴも齧らせがちだったけど気をつけなきゃですね……。
今回は完全に親の責任ですが、自分で食べ始めるようになったらより注意が必要そうです。
ブドウもミニトマトも好きだけど、「自分で食べ始めるようになったら家にミニトマトとブドウをもちこまない」というのも作戦のひとつかもしれません。
子育ては落とし穴がたくさんですね。
慣れてきたころが怖いのです。
(ひさびさに冷や汗が出てしまった人)
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