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本当にDoCoMoの出口が閉じたのか?

2008年01月23日 23時28分57秒 | DoCoMo
ITmediaモバイルに以下の記事があった。

 「2台目」「法人」そして「学生層」。これらは2008年春商戦における主戦場であり、今後の携帯電話市場を読み解くキーワードでもある。なぜなら、1億を超える携帯電話の既存契約者市場は急速に流動性を失い、各キャリアのシェアを急速に変えるほどの“変化”は難しくなっているからだ。

 もっとはっきり言おう。ドコモユーザーの流出が、終わろうとしている。ドコモはMNPの競争と前後し、FOMAのエリアや端末ラインアップの改善を行い、さらにHSDPAで通信サービスの魅力を底上げした。2年間の利用を前提とした「新料金プラン」や「バリューコース」の導入でも成功を収めつつある。ドコモの解約率は12月以降著しく低下しており、「(解約率が)過去最低ラインで推移している」(ドコモ幹部)という状況だ。ドコモ全体が既存顧客の満足度向上を指向した結果、ドコモの既存契約者が市場に出てくる「出口」は閉じようとしているのだ。


神尾寿の時事日想:2台目&学生を狙え――激化する新規市場争奪戦 - ITmedia D モバイル

 少なくとも11月、12月のDoCoMoのMNP流出数を見た限りでは「DoCoMoの出口が閉じた」という根拠がハッキリしない。

 それどころか、むしろ流出数は増えているのだから、根拠のない不適切な表現と思える。

【12月の携帯・PHS契約数】ソフトバンクが8ヶ月連続首位 - dynaboys BLOG

 DoCoMoのMNPは11月は6万弱のマイナスだったのが、12月は減るどころか6万強のマイナスとなっている。

 一見、DoCoMoは905iシリーズ絶好調に見えるが、12月時点ではMNPでは依然として流出数が増えているのだ。

 DoCoMoのユーザーはハイエンド機を望むユーザーばかりではないし、一つの端末を長く使うためにしばらくは機種変更しないというユーザーも少なくない。

 それらのユーザーにとっては、905iシリーズも端末購入しないと入れない「バリューコース」も無縁の世界なのだ。そういうユーザーの一部が「新規ユーザーばかりで優遇したり、機種変更しない既存ユーザーにはメリットが少なく、料金の割高感がする」という理由で流出していると思われる。

 705iの発売により、一部のユーザーの引き留め効果はあるかもしれないが、機種変更せずに一つの端末を長く使うユーザーの引き留め策をしないと、まだまだMNPでのマイナスが続く可能性が高い。

 1月のDoCoMoの加入者数の動向がどうなるのかが気になるところだが、少なくとも11月と12月の結果からは「DoCoMoの出口が閉じた」と結論づけるのは気が早いと言えそうだ。