今回も一週間以上遅れてしまった・・・。
“P90xシリーズ”、3代揃ってランクイン
今回のランキングは、発売以来高い人気を維持するシャープ製端末「SH903i」が順当に首位を獲得した。SH903iは10月24日の番号ポータビリティ開始日と同時に発売した端末。初登場連続首位記録は「3」に伸びた。
同じくFOMA 903iシリーズとして、11月1日発売のパナソニック モバイル製「P903i」も前回に続いて6位に入った。ちなみに同社製端末はこのP903iのほか、夏モデルの「P902iS」が10位に、そして約1年前に発売された2代前のモデル「P902i」はなんと5位に入っている。
要所・細所で進化した機能は多いが、P903iはデザインも含めて、P902i/iSと第一印象が大きく変わらないという意見もある。そのため割安感のある旧モデルも同じように人気を得ているようだ。人気が分散したためにいずれも結果が出ないようでは本末転倒だが、どれも売れているならば健闘しているといえるだろう。メーカーとしては、相当の費用をかけて開発した新端末が売れてほしいという願いがあるのだろうが。
(中略)
“安心・簡単”。これもMNP施策に有効な手段の1つ
au端末は相変わらずソニー・エリクソン・モバイル製「W43S」が強い。「ワンセグ機能がない以外はほぼ完璧」というユーザーの声もある同機、人気はまだ継続しそうだ。
続いて、2位に東芝製の簡単ケータイ「W45T」、3位に日立製作所製ワンセグ端末「W43H」、4位にPantech製1X簡単ケータイ「A1406PT」、5位にソニー・エリクソン・モバイル製「ウォークマンケータイ W42S」が入った。
TOP10に入った10機種中、7機種が2006年秋冬モデルが占めるようになったau端末だが、中でもW45TやA1406PT、A5522SA、A5521Kなど、“簡単・安価”を特徴にした端末の健闘が光っている。
今回のランキングでついに2位にまで上りつめたドコモの「FOMAらくらくホンIII」もそうだと思われるが、家族割などを有効に活用するため、番号ポータビリティを機に家族全員で同一キャリアに変更する家庭も多い。そういった意味でも“簡単端末”へのニーズは今後より増えてくるだろう。
「SH」端末が好調。さらに強力な「SH」爆弾も
“予想外”の発表ラッシュが一段落したソフトバンクモバイル。今回のランキングは、番号ポータビリティにより人気が再燃したワンセグ搭載のAQUOSケータイ「905SH」を抜いて、同じくシャープ製の「810SH」(写真)が初めて首位を獲得した。
810SHは、背面パネルにカーブを描くダイヤカットを施したデザインが特徴のエレガント端末。そのほか、VGA(480×640ピクセル)表示対応の2.4インチ液晶やPCサイトブラウザ、WordやExcel、PowerPointを閲覧できるドキュメントビューワ、200万画素CMOSカメラ、S! FeliCa、W-CDMA&GSM 3バンド対応、Yahoo!mocoa/3Gお天気アイコン/ライブモニター/フィーリングメールなどの新サービスの多くに対応する高機能さも特徴で、これらが評価につながっていると思われる。
なお、810SHの兄弟機となる「811SH」も4位で健闘し、シャープ製端末が1位から4位を独占。iPod nanoセットモデルも含めて、TOP10圏内には同社製端末が6機種もランクインしている。
(中略)
ITmedia D モバイル:MNPで人気を得た端末、実は……
DoCoMoはSH903iが3週連続で首位を守り、FOMAらくらくホンⅢがついに2位まで上がってきた。FOMAらくらくホンⅢはジワジワと人気が上がっており、いよいよ天下を狙うところまで来たという感じだ。
相変わらずFOMA90xシリーズの人気が圧倒的で、ベスト10中8機種を独占している。それに割り込んでいるのがシルバー向け端末とデザイン端末のN702iDとなっている。
FOMA90xシリーズの天下を崩せるのは超薄型のFOMA70xシリーズ登場までは難しそうだ。
auはW43Sの天下が続いている。ベスト5の顔ぶれには変化がないが、ワンセグの新機種W43SAが前週の15位から6位に急浮上している。ベスト10にワンセグ端末が2機種ランクインしており、ワンセグ人気を証明している。
Aシリーズはラインナップが少ない割にはいまだに3機種がランクインしている。値段が手頃な点だけではなく、学割やファミリーワイドサポート用端末として根強い人気がある証拠だろう。auには是非ともA5515Kのような機能の充実した機種を再びラインナップして欲しいところだ。
ソフトバンクは810SHと905SHが順位を入れ替えたが、相変わらずシャープがベスト4を独占している。
メーカーの勢力図にはあまり変化はないが、パナソニックも5位と健闘していて、サムスンの705SCと東芝の新機種810Tが徐々に順位を上げている。
ソフトバンクは使い方によっては新料金プランこそ割安感があるが、DoCoMoのFOMA902シリーズが大幅な値下がりをしている中、ショップによる店頭値引きのない「新スーパーボーナス」はどう計算しても端末価格の点で割高に感じられるのが、伸び悩んでいる原因ではいなだろうか?
DoCoMoやauの端末の店頭価格とソフトバンクの2年ローンの頭金が同じ値段ではほとんど誰もソフトバンク端末を欲しいとは思わないだろう。これではなんのために2年ローンしているのかがわからない。
特に最近のDoCoMoの端末の大幅値下げなどで、ちょっと前のハイエンド機が安く買えるのに、ソフトバンクは頭金がそれと同等がむしろそれよりも高く、さらに残りのローン分(特別割引額×回数分)がそのまま割高感につながっている。DoCoMoやauの店頭価格が値下がりしたら、それにすぐに対応して2年ローンの頭金も値下げするという柔軟性がなければ、ソフトバンクの端末の割高感はとても是正できないだろう。
もうこの時点でソフトバンクの抱いた「新スーパーボーナス」という野望は、DoCoMoの端末価格の大幅値引きという攻撃に対して無力化されつつあると思う。見せ掛けの持ち帰り0円よりも、正真正銘の新規0円の方がいいのは誰にだってすぐにわかる。DoCoMoはMNPで勢いに乗っているauには無駄な勝負はせず、ソフトバンクを潰しにかかり、ソフトバンクのユーザーを奪おうとしている作戦のようだ。
他社が料金プランを値下げしたら、24時間以内に対抗すると明言するくらいならば、他社の端末の価格の値下げにも迅速に対応しないようでは片手落ちと言えるのではないだろうか?
ソフトバンクはそもそも端末供給メーカーが少なく、ラインナップも偏っている(たとえばAFカメラ付きのワンセグ端末が存在しない等)だけに、見せ掛けの端末価格0円でユーザーを騙すのではなく、正真正銘の合計価格を値下げしない限りは、わざわざ2年ローンの高い合計価格で買いたいとは思わないユーザーが今後増えてくるだろう。
ソフトバンクはしばらくは新料金プランの追加は不要だから、端末価格の頭金を柔軟に値下げするなどして、本当の割安感を出して欲しいものだ。それを1月15日までに実施しないと、それ以降は予想外割の効かなくなった「ゴールドプラン」しか材料のないソフトバンクには誰も見向きもしなくなるだろう。(本当は「オレンジプラン(X)」のエコノミー+年間割引+家族割引あたりこそお得なブランなので大々的に宣伝すべきなのだが・・・)
順位 | NTTドコモ | au(KDDI) | ソフトバンクモバイル |
1 | →(1) | SH903i | →(1) | W43S | ↑(2) | 810SH |
2 | ↑(3) | FOMAらくらくホンIII(F882iES) | ↑(3) | W45T | ↓(1) | 905SH |
3 | ↓(2) | SH902iS | ↓(2) | W43H | ↑(4) | 705SH |
4 | ↓(5) | N702iD | →(4) | A1406PT | ↓(3) | 811SH |
5 | ↓(4) | P902i | →(5) | ウォークマンケータイ W42S | →(5) | 705P |
6 | →(6) | P903i | ↑(15) | W43SA | ↑(7) | 705SC |
7 | ↑(10) | N902iS | ↑(8) | W42SA | ↑(8) | 810T |
8 | ↓(7) | D902iS | ↑(11) | A5522SA | ↓(6) | スーパーボーナス+iPod nano(705P+iPod nano) |
9 | ↓(8) | F902iS | ↓(6) | A5521K | ↑(10) | 904SH |
10 | ↑(11) | P902iS | ↓(9) | W42H | ↓(9) | スーパーボーナス+iPod nano(705SH+iPod nano) |