蟹工船 今売れてる本

2008年05月27日 07時35分23秒 | インフォメーション
「おい地獄さ行(え)ぐんだで!」
 二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛(かたつむり)が背のびをしたように延びて、海を抱(かか)え込んでいる函館(はこだて)の街を見ていた。――漁夫は指元まで吸いつくした煙草(たばこ)を唾(つば)と一緒に捨てた。巻煙草はおどけたように、色々にひっくりかえって、高い船腹(サイド)をすれずれに落ちて行った。彼は身体(からだ)一杯酒臭かった。

と始まる・・・・

蟹工船(かにこうせん)は、1929年に小林多喜二が発表した小説。いわゆるプロレタリア文学の代表的佳作とされ、国際的にも評価されて各国語に翻訳されており
この小説には特定の主人公がおらず、蟹工船にて酷使される貧しい労働者達が群像として描かれている点が特徴的でした。

この本を漫画家されており若い人たちの中でブームになっているようだ。

さて、小林多喜二は私の住む秋田県大館市出身ですが結構このことは知られていない気がします。