かなり前(10年以上前です)になりますが、知り合いのおばさまが、
ブランドのバックの中から飴を取り出してこうこう言いました。
「バックには、必ず飴を入れているのよ」
その方はとても上品な方で、
上品なバックと飴は、少しミスマッチでした。
不思議そうに見ている私に、その方は話始めました。
阪神大震災の時に神戸に住んでいたそうです。
あの地震の時、慌てて着替えて外きでたときに
そのズボンのポケットに飴が入っていたそうです。
普段は、飴をポケットに入れる習慣がないのよ。
そのときは、なぜかボケットに入っていたの。
あの地震の後に、食べ物や水がなくて困っていた時に
そのポケットの飴で、
どれだけ助けられたかわからないわ。
それがあってから、小さいポーチを作り飴をボケットに入れて
行動する習慣がついてしまったのよ。
でも、最近はボケットではなくて、バックに変わったのだけどね。
遠くを見つめながら、話をしてくださいました。
きっと、あの時の様子が思い出されたのでしょう。
その話を聞いてから、
私も普段持ち歩くバックと
災害持ち出しバックには、飴を入れています。
普段の生活の中では、小さな飴ですが、
災害時には大きな生きる力になるのですね。
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