今日ご紹介するのは、四国霊場 第43番札所 明石寺(めいせきじ)です。
以前は「あげいしじ」と呼ばれていました。
地元では今でも「あげいしさん」と親しまれています。
第42番札所の佛木寺からは約10km、西予市宇和町にあります。
6世紀の前半、欽明天皇の勅願により、円手院正澄という行者が唐からの渡来仏であった千手観音菩薩像を祀るため、この地に七堂伽藍を建立して開創したのが起源とされています。
その後、12坊を建立し、修験道の道場として栄えました。
弘仁13年(822)には弘法大師がこの地を訪れ、荒廃した諸堂を再興。
鎌倉時代になってから再び荒れ果てた伽藍の修復に当たったのは、源頼朝であり、以後武家の信仰を集めました。
江戸時代には宇和島藩主・伊達家の祈願所となり、末寺は70余寺を数えたと伝えられています。
大師堂です。
本堂は明治時代に建立されたもの。
天井絵は信徒が奉納したもので、鳥や亀・花など華やかな絵が描かれています。
(Shiba)