・餃子 ぎょうざ
猛暑の続く毎日ですが、このような季節でも暑い暑いといいながら、餃子をふうふういって食べるのもおいしいですね。それも、一袋100円代ぐらいのより、家庭で作る、ひき肉、野菜一杯の餃子はまさにスタミナ料理です。
ご飯代わりにして食べるなら、餃子の皮は厚めに作ってあるのがよいです。
安上がりでおいしい手作り餃子に挑戦してみましょう。
できれば、厚めの皮に、ニラのみじん切り、ニンニクのすりおろし、油のある豚のひき肉、調味料の塩、胡椒をよく混ぜ合わせアンの具材を作ります。
皮に包むのに、なににもひだをつける必要はありません。皮の回りを水でぬらし二つ折りにして中の具が飛び出さないようにくっつけます。
そして、焼く時に形を整えるのです。
フライパンを熱し油を引いて、餃子を蒸し焼きします。
熱したフライパンに形よく餃子を並べ、焦げ目をつけたのち、水を加えて中火から弱火とし5分程度の蒸し焼きとします。鍋蓋でもよいですが、アルミホイルでおおってもよいです。
じりじりと音がしてきたら出来上がりです。
お皿に盛って、ラー油と共に酢醤油で食べることと致しましょう。
豚肉の脂身には旨みが詰まっています。ばら肉は濃厚な味わいのある部位です。豚脂の融点が28~48℃と低く、オレイン酸は豚油40%,牛脂33%です。飼料によって旨みが左右されています。油の香り、甘みに影響するパルミチン酸(飽和脂肪酸)、オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)が多いためといわれています。
豚は雑食動物で栄養バランス的に牛の草食動物に比べ良好なのではないでしょうか。疲労回復によいビタミンB1(ばら肉0.45mg%、肩ロース:赤身0.82mg%・脂身0.21mg%、精製ラード0mg%)を多く含み、その吸収を助けるにんにく、にらの辛味の成分アリシンがビタミンB1の吸収をよくします。
韮Chinese chiveは、臭い消しの役目もあって肉料理に使われ旨みと緑色で調和が保たれます。刺激性のアリシン(イオウ化合物・硫化アリル)となり消化を助け、さらに滋養強壮によく又強い殺菌、抗菌、精神安定作用があります。
ニラにあって、にんにくや玉ねぎには少ない、ガン予防のビタミンA(590μg/100g中)と、老化予防のビタミンE(2.6mg/100g中)でカロテンとビタミンEは油との相性がよいのです。
調味料ラー油の辛味の成分カプサイシンCapsaicinは、発汗作用があり新陳代謝をよくし体脂肪の燃焼させます。
酢は、酸味が他の調味料、食品と合わせることによってより塩味、甘味、辛味、旨みを引き締め、まろやかにやわらかにしその持ち味をより多く引き出し生かし食欲を刺激しています。さらに殺菌、脱臭作用があります。
お好みによって、水餃子(茹で餃子)、スープ餃子、シュウマイのように蒸し餃子、油で揚げた揚げ餃子とするもよいでしょう。
ご飯代わりにして食べるなら、エネルギー源となる餃子の皮は厚めに作ってあるのがよいですが、市販の皮はなぜか薄い皮の強調表示のものが多く見受けられます。
ご飯のおかず感覚としてあるのでしょうか。
出来合いの安い餃子は、皮は薄くても中身がデンプン質中心のものがほとんどです。個人的には消費者の求めるものと、製造業者の感覚はずれているように感じられます。消費者の意向が反映されていない商品の多いことに気づかされます。少し、経済社会の現状の矛盾を垣間見たのですけれど、安上がりでおいしい手作り餃子に挑戦してみましょう。
餃子を町おこしのご当地餃子として売り物にしている都市として、よく知られているのが、宇都宮餃子です。しかし、近年では浜松の餃子が追い上げたりして首位を争っているようです。浜松餃子は円形状に並べ中央に茹でたもやしが盛り付けられているのを大きな特長としています。
中国、韓国ではお正月の料理として作られていることが多いようです。餃子は、交わる子で一家団らんで新年を祝うのです。また餃子の形が昔のお金の形で来る年の一年を豊かに暮らせるようにとの願いが込められているといいます。
韓国では、マンドゥといい刻んだキムチと肉に豆腐、椎茸、春雨、長ネギ、もやしを混ぜた餃子でスープで煮たり、蒸して食べます。
皮で具を包むマンドゥ(餃子)であり「福を包んで食べる」という意味が込められています。
栄養バランスも良好で、おいしい手作り餃子は、まさに健康食品です。中身は他に海老、きゃべつ、白菜などお好みで入れればさらに良しです。餃子でこの夏を乗り切りましょう。
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