・毒芹 Mackenzie's water hemlock どくぜり
セリ科、近畿以北の湿地、沼地などに多く自生する多年草。草丈1mほどになり、葉は、2回羽状複葉で細長い楕円形で先端が尖る、葉縁には鋸歯がある。
花期は、7~8月にかけて花は、夏に花茎を伸ばして先端に球状に白色の小花を多数つけ、花の集団が放射状から球状にむらがる。根茎は筍に似た節が延びて繁殖する。
食用とするセリとの違いは、青臭く葉が細く先端が尖る、根茎を引き抜いて筍状の節があればドクゼリと区別できる。さらに5月頃に伸び始めることから5月頃からは食用としないほうがよいとも言われる。トリカブトにドクゼリの毒を混ぜアイヌの人は毒矢に使ったという。日本三大猛毒としてドクゼリ、トリカブト、ドクウツギが知られる。古くから外用として、根茎(こんけい)を摩り下ろして、肺結核、肋膜炎、リューマチに患部に塗布することもあるが、毒性が強く家庭では用いない。
ポリアセチレン系のアルカロイド・CicutoxinシクトキシンCicutoxin(猛毒)を含み中毒症状として呼吸麻痺、痙攣、嘔吐、よだれがあり中毒死することもある。ヒト致死量 50mg/Kg と推定、 LD 50 ( マウス) 9.2mg/Kg,としている。
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