・クマリンCoumarin くまりん
フラボノイドの一種で主に黄色い花に含む黄色の色素で明日葉(あしたば)、ホップや食用菊の花、ガジュツ ( 紫ウコン )、カシア(シナモン) などミカン科、マメ科、キク科、セリ科の植物に含む。俗に桜餅の香りと言われる芳香物質で、感受性の高い人では比較的少量でも治癒可能な肝臓障害を引き起こす場合がある。桜の葉や木に生えたままの葉からは芳香はしない。
塩漬けにするなどの加工、加水分解前の葉の細胞中ではクマリンは クマリン酸Coumalic acidの配糖体として、グルコースなどの糖類と結合した状態にある。
単離したクマリンは、食品に使用してはならない。食品に香り付けするために使用する植物部位にクマリンが含まれる場合には、耐容一日摂取量(TDI)を設定した。TDI:0.1mg/kg体重/1日(欧州食品安全機関(EFSA)設定のTDIと同値)、クマリン量は食品1kg当たり2mgに制限している。医薬品としての有効成分は3~30mg/1日を目安量としリンパ液、静脈血の流れをよくし静脈瘤、血栓の予防に役立たせている。
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