緬羊肉Mutton まとん
成長した羊、生後24ヶ月以上の肉のことをマトンといい、仔羊の肉は、ラムLamb(生後12ヶ月未満)、ホゲットHogget(12ヶ月以上~24ヶ月未満)という。
主にジンギスカン(成吉思汗)料理としてオーストラリア、ニュージランドからの輸入によって消費している。成吉思汗料理となった由来は、蒙古の野戦料理であり鉄兜を鍋にして羊の肉を料理していたのが中国に伝わり鉄の網焼きの拷羊肉(カオヤンロー)になって日本に伝わったといわれるが定かではない。
明治時代に北海道で羊(ウシ科)の飼育が始まり料理も定着していった。現在では、羊毛が合成繊維に押され激減している。肉質は、筋肉の繊維が細かく、筋間脂肪があり、独特の臭みがあり牛、豚に比べ日本での消費量は少なく輸入物を多く利用するが世界的には、肉用の羊を飼育し牛に次いで多い。価格が安く、結着・保水性がありソーセージにも利用している。脂肪は、他の畜肉に比較しステアリン酸Stearic acidの飽和脂肪酸が多く硬い。融点が44~49℃と高く冷食に適さず薬味のにんにく、唐辛子を使い温食の焼肉、煮込みに利用する。
ロース脂身付き100gでエネルギー236kcal、水分64.2g、タンパク質17.9g、脂質17.0g、炭水化物0.1g、灰分0.8g、ナトリウム55mg、カリウム220mg、カルシウム5mg、マグネシウム16mg、リン120mg、鉄2.3mg、亜鉛2.9mg、銅0.08mg、マンガン0.01mg、ビタミンA:12μg、ビタミンD:0μg、ビタミンE:0.6mg、ビタミンK:6μg、ビタミンB1:0.06mg、ビタミンB2:0.22mg、ナイアシン3.8mg、ビタミンB6:0.13mg、ビタミンB12:2.0μg、葉酸1μg、パントテン酸0.72mg、ビタミンC:1mg、コレステロール77mg、 食物繊維(0)gを含む。
カルニチンといわれる成分が牛、豚肉に比べて多く羊肉210mg/100g含み体脂肪分解作用を有す。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。